赤上小織の油断
赤上小織(以下、赤髪兄)「ふゎ~ぁ……さてと、どうしようかな~」
欠伸をしながら呑気にそんなことを言っているのは赤上小織、通称赤髪兄である。
今日は日曜日、普段ならこの時間は祖父の赤上伊織に武術の稽古と称してしごかれているのだが、今日は赤髪祖父が用事で出かけているため稽古は中止になった。そして、せっかく早起きしたのだからと午前中から出かけているのだ。
ちなみに妹の赤上小鈴こと赤髪ちゃんはまだ夢の中だ。
しかし、早起きして出かけたは良いが、赤髪兄は今とある問題に直面していた。それは………。
赤髪兄「どうしよう……まだ時間が早すぎてどこもお店が開いてない………」
マンガの新刊を探そうにも本屋は開いておらず、時間を潰そうにも喫茶店も開いてない。さらに言えば、さっき朝ご飯を食べたばかりなので、特にお腹もすいておらず、ファーストフード店に入る気も起きない。
赤髪兄「困ったなぁ………」
家に帰って撮り溜めてあるアニメでも見ようかとも思ったが、それは祖父のいる日の稽古終わりのへばった身体でもできる。せっかくなのだから何処かに遊びに行きたいのだ。
さらにもう一つの問題があった。それは……………赤髪兄にはこういった時に気軽に呼び出せる友達がいないことだった。
クラスには一応仲の良い生徒はいるが、それはあくまで学校内での話。プライベートで遊びに行くような友達はいなかった。
赤髪兄「実に困った……」
まったく困っていなさそうな口調でそんなことを言っている赤髪兄。その時………。
???「あ、おい!お前……もしかして赤上じゃないか!?赤上小織!」
赤髪兄「ふえ?」
突然声をかけられ、間抜けな返事と共に振り返る赤髪兄。そこに居たのは………………。
赤髪兄「えっと………その……ど、どちら様……でしょうか…?」
ちょっと人見知りなせいか、しどろもどろに応える赤髪兄。その様子に相手は慌てていた。
???「お、おい!忘れたのかよ!俺だよ俺!」
そう言って自分を指差している男。確かにどこかで見た覚えがありそうな気がしなくも無いが………。
赤髪兄「う………えっと……オレオレ詐欺……ですか」
???「ちげえよ!俺だよ俺!古束だよ古束那矢都!」
赤髪兄「え?古束?・………………………………あぁ!」
思い出したのか思わずポンと手を叩く赤髪兄。
古束那矢都(以下、姑息な奴)「やっと思い出したか」
赤髪兄「先日はどうも、俺に何か御用ですか?」
姑息な奴「いや、なに……たまたま後姿を見かけたから声をかけただけさ」
赤髪兄「そうだったんですね。それじゃ俺はこれで」
そのままペコリと頭を下げてその場を去ろうとする赤髪兄の手を姑息な奴が掴む。
姑息な奴「まぁ待てって、せっかく会ったんだ、この間のお詫びをさせてくれよ」
赤髪兄「お詫びだなんて……」
姑息な奴「いやいや、お前に負けたおかげで俺も目が覚めたんだ。俺は今まで慢心してたんだなってよ!」
赤髪兄「古束さん……」
姑息な奴「だからよ………どうだろう?実は旨いお汁粉を出す店を知っていてな」
赤髪兄「お、お汁粉ですか!」
お汁粉と聞いてとたんに眼が輝く赤髪兄。
姑息な奴「今日はおごらせてくれよ。一緒に食べようぜ!」
赤髪兄「はい!ありがとうございます!」
すっかり頭の中がお汁粉でいっぱいになった赤髪兄。そのまま姑息な奴の後を何の疑いもなくついて行った。
・
・
姑息な奴「くっくっく……随分かわいい格好だな小織ちゃ~ん。子供の頃に悪い大人には注意しなさいって教わらなかったのかい?」
そう言ってニヤニヤ笑っている姑息な奴の足元には、女の子用の白い下着を着けさせられ、その上には青いパーカーのみ、その上かなり厳重に手足を縛られ、口の中一杯にガーゼを詰め込まれ、その上からガーゼを吐き出せないよに鼻と口を覆うような猿轡をされた赤上小織……赤髪兄の姿があった。
しかもパーカーは身に付けてはいるが胸元が見えるくらいまで上にあげられており、ズボンは脱がされ、何のつもりか髪をツインテールに結ばれている。
赤髪兄「ふむううん!むうふううう!(古束さん!どういうこと!?)」
猿轡越しに赤髪兄が呻き声をあげるが言葉にはならない。
お汁粉を一緒に食べようなどと言われて何の疑いもせずについて行った赤髪兄。しかし、なかなか目的地に到着せず、それどころかなんか薄暗い路地裏の方へと連れていかれた。
そして路地裏のちょっと開けた空き地に到着した時、赤髪兄を十数人の男達が取り囲んだのだった。
姑息な奴の「やっちまえ!」と言う号令で、一斉に飛び掛かってくる男達。驚いた赤髪兄は当然逃げようとするが、相手は十人以上、逃げきれずについには捕まってしまった。そして数人がかりで押さえつけられたかと思うと、そのまま何か布を持った男が近寄ってきて、その布で赤髪兄の鼻と口を塞いだのだった。
妙な匂いに気分が悪くなったが、それ以上に眠気が襲ってきた。
赤髪兄(あ………これってまさか……クロロホルム…………って……やつじゃ……)
そのまま眠りに落ちてしまう赤髪兄。
男達はそのまま赤髪兄を車に乗せてこの隠れ家に使っている巨大倉庫に連れ込んだのだ。
そして、赤髪兄が眠っている間に服を脱がせ、事前に用意していたのか女の子用の下着……白のジュニアショーツを穿かせて、白いジュニアブラを着けさせ、その上から青いパーカーだけ着させていた。下半身はショーツしか身に付けていなっ状態にし、髪をツインテールに結び直す。そして最後に赤髪兄の全身を逃げられないように厳重に縛り、助けを呼べないようにきつく猿轡をして赤髪兄の意識が戻るのを待っていたのだった。
そして赤髪兄の意識が戻った時、姑息な奴は赤髪兄を見下ろしながら嫌らしい笑みを浮かべて言ったのだ。
姑息な奴「くっくっく……随分かわいい格好だな小織ちゃ~ん。子供の頃に悪い大人には注意しなさいって教わらなかったのかい?」
赤髪兄「ふむううん!むうふううう!(古束さん!どういうこと!?)」
姑息な奴「何言ってるか分かんねえな。まあいいや」
そう言うと姑息な奴は……赤髪兄の身体を抱き起した。
赤髪兄「む?」
姑息な奴「お前………本当に可愛いなぁ。実はよ………俺、この間お前のことナンパするずっと前からお前のこと知ってたんだよ」
赤髪兄「むう!?」
姑息な奴「うちの道場の後輩がよ、高校で剣道部に入ってんだが………ソイツが音湖野小杉高校の剣道部の応援に来てた中にスゲエ可愛い子がいたって言っててよ。でもその子学ラン着てたからって話を聞いてちょっと気なって調べたんだよ」
赤髪兄「む、むうう……(そ、そんな……)」
姑息な奴「わりいな、だからよ………お前が強かったのは予想外だったが、最終的にはこうするつもりだったんだよ。お前を誘拐して俺達の性奴隷にするつもりだったってことだ」
赤髪兄「ふ、ふうむうう……(せ、性奴隷……)」
顔が真っ青になる赤髪兄。
そしてそうしている間に姑息な奴だけでなく他の男達も赤髪兄の近くに寄ってきていた。
男1「おい古束!もう良いだろ!俺達にもやらせろよ!」
姑息な奴「待てよ、まずは俺から……」
男2「まてるかよ!こっちは十人以上いるんだぞ!」
男3「最初に尻に入れるのは譲ってやるから、他の場所は触らせろよ!」
姑息な奴「仕方ねえなぁ。まあ、いいか!それじゃみんなでコイツを楽しもうぜ!」
男達「「おおおーーーーーー!」」」
男達の歓声に赤髪兄は絶望と恐怖しか感じていなかった。
・
・
赤髪兄「むう……うう……(もう……やだ……)」
力なく倒れている赤髪兄。あれから何時間経過しただろうか?
男達は赤髪兄の全身を愛撫し胸をしゃぶり、太腿を舐め、尻の穴に何度も挿入しては中に出した。猿轡の上から唇も奪った。
赤髪兄は縛られ猿轡をされていたので抵抗も出来ずされるがままだった。
そして………………。
姑息な奴「じゃあな小織、また明日犯しに来てやるぜ」
そう言うと男達は全員赤髪兄を置いてその隠れ家から去っていった。
残されたのは赤髪兄一人。それでも縛られ猿轡をされているので逃げることも助けを呼ぶことも出来ない。
泣きながら……ただ時間がたつのを待つしかなかった。
・
・
それからさらに数時間が経過した。
???「あんた、こんな所で何してるの?」
ちょっと不機嫌そうな声に眼を開けると、そこに居たのは黒間久摩耶こと黒幕ちゃんだった。
院馬咲由(以下、メイド)「失礼します小織さま」
黒幕ちゃんのメイドが赤髪兄の縄を解き、猿轡を外してくれる。
赤髪兄「摩耶……何でここが……?」
黒幕ちゃん「あんたアホなの?私を誰だと思ってるのよ。稀代の天才魔女黒間久摩耶よ?あんたの居場所なんて一発で見つけられるわ」
赤髪兄「そ、そっか……わるい、助かったよ……サンキュ」
黒幕ちゃん「お礼なんかいいから………あれを止めてちょうだい」
赤髪兄「……あれ?」
黒幕ちゃんの指差した方向………そこにはまさに地獄絵図が広がっていた。
十数人の男達が地面に突っ伏している。そしてその中心には………なんと表現すればいいんだろうか?鬼神?悪魔?魔王?ブチギレたスーパーサ○ヤ人ブ○リー?それともブチギレた孫○飯ビースト?なんかそんな感じに全身からオーラを噴き出している赤髪祖父の姿があった。
赤髪兄「……………えっと……あれ、爺ちゃん?」
黒幕ちゃん「そうよ!お爺さまったらどうやらあんたが攫われるところを建物の中から目撃したらしくって、でも助けに入る前にあんたが誘拐されちゃったから、その後ずっと探してたんのよ?それで、さっき私に連絡してきて、居場所を探してほしいって。お爺さまもあんたの身に何かあったらって思ったら冷静じゃいられなかったのよ」
メイド「そのため救出が遅れてしまいました。申し訳ございません」
赤髪兄「う、うん‥…でもありがとう…」
黒幕ちゃん「お礼はとりあえずお爺さまを止めてから言ってくれる?このままじゃあいつら全員死ぬわよ」
メイド「小織さまのお父様とお母様にも連絡は行っております。小鈴さまももうすぐこちらに到着するとのことです」
赤髪兄「………小鈴にこの光景は見せられないね…」
赤髪兄はそう言って祖父の元へ向かった。
赤髪兄「爺ちゃん!俺大丈夫だからさ………もう、それくらいで許してやってよ。俺……爺ちゃんに人殺しになってほしくないんだ」
結局そのあと一時間以上かけて赤髪祖父を説得する羽目になった。
なお、赤髪兄の身体に付けられた傷などは黒幕ちゃんの魔法でキレイに治っていた。
そして姑息な奴たち十数人の男達は………魔神の如き赤髪祖父の姿に怯え、逮捕されて刑務所に入ってからも悪夢でうなされているらしかった。
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