晴アポ余話:停戦と農業と
停戦の合意が速やかに行われた理由は複数あるが、越夜隊の死傷者の回収にテレポーターを提供したこと、および"共同プロジェクト"の提案がなされたことが大きいだろう
最も多数の戦力を投入し、最深部に最初に到達した越夜隊は"アノマリィ"による被害が最も大きかった、停戦の合意が遅れれば相当数の生命が失われたことは想像に難くない
"共同プロジェクト"についてであるが、各勢力が確保している施設を使うことで農業による食糧生産が可能であるという黄昏梟側からの提言により発足することになった
ニューカナヤマのコバルトジェネレータ、ルースト005に保存された種子バンクおよびデータ、およびスカイペネトレーターに残存した気象兵器により"永遠の初夏"は終わりを告げ、新しい世界が幕を開けた
「だが、食料なんて合成プラントで生成できるだろ?なんで農業にそんなに拘るんだ?」傭兵風の男は尋ねる
「合成プラントも故障や経年劣化により生産力は格段に落ちてきている、やはり食料の生産は必要だ、バイオ燃料への転用も可能だしな。」シンカロンは紅茶を飲みながら応える
「それに人はパンのみにて生きるにあらず、だよ、希望が必要なのさ。地下シェルターではいつか地上にという希望があったが今はどうだ?地上の有様に希望を失うものも多かった、越夜隊のような狂信者が勢力を増した背景もそこにある。希望を提示することでまた情勢も変わるかもしれない」
「まあ確かに目的や救いを提示してくれる宗教は絶望への救いなのか、俺にはよくわからん、それより…」
傭兵風の男は一拍おいて核心を突く
「この停戦はいつまで続く?」
「正直わからん、3年程度は持つと思うが。3勢力の均衡が崩れるか、かろうじて機能している気象兵器稼働体制が崩れるか、あるいは情勢不明な他地方からの干渉でも容易く崩れるだろう。」
「そこで君たち傭兵に他地方への調査を依頼したくてこうして呼び出したわけだ、ここから×××km進んだ先に海洋生物兵器の残骸と思われるものが…」
----黎明はまだ遠く、世界は薄暮の中にあり、黄昏の梟は世界を観測し続ける----
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晴天アポカリプス設定をぶん投げたまま放置するのもなんだし書きかけだったのを完成させてみた
基本的に消費するばかりの世界で生産するってことは結構でかいことだと思うマン
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