眼鏡っ子数学教師さん 【お話】孤高の数学者 ラマヌジャン 〜直感が導いた数の宇宙〜
彼の名前はラマヌジャン。知ってるかしら?
もし初めてなら…、ちょっとだけ世界が広がるお話よ。
【1. 数字に恋した少年】
ラマヌジャンは20世紀初めにインドで生まれたの。
ちょっと変わった子でね、小さい頃から数字に夢中。普通の教科には全然興味がなくて、学校の成績は……まあ、壊滅的だったみたい。
でもね、彼のノートには、だれも見たことのないような数式がぎっしり書かれてたの。
まるで彼だけが見える「数の宇宙」があったみたいだったのよ。
【2. 一通の手紙が、すべてを変えた】
ねえ、もし君が自分の好きなことを誰にもわかってもらえなかったら、どうする?
ラマヌジャンは、インドの周りには数学の理解者なんて誰もいなかったの。
ただ、働いていた先の仲間に「せっかくだからいろんな大学に手紙を出してみれば?」と言われて、自分の発見した数式をまとめて送ってみたの。知らない人に、自分の全部を託すなんて、ちょっと勇気がいるでしょ?
その送った1人がイギリスのケンブリッジ大学の、署名な数学者ハーディね。
ハーディは最初、「これは一体……」って首をかしげたの。
それはそうよね、「証明もない、出典も不明な聞いたこともない公式の羅列」ばっかりだったのだから。
けど、だんだんわかってきたの。
「この人、本物の天才だ!」って。
こうしてラマヌジャンはケンブリッジ大学に招かれ、イギリスで数学者ハーディと一緒に、本格的に研究を始めることになったの。
その一通の手紙が、ラマヌジャンの運命を変えたのね。
【3. “証明”より、“ひらめき”を信じた男の子】
ラマヌジャンの数学って、ふつうの数学者とは全然違うの。
証明とかじゃなくて、**「感じる」**の。
「この式、絶対に正しい気がする!」ってね。まるで、数式が頭の中に【降りてくる】みたいだったのよ。
例えばね——
イラスト2枚目の数式を見てくれる?
……こんなの、思いつける? 私は絶対ムリだわ。
でも彼は、こういう公式を「スッと見つけちゃう」の。
彼が言うには、「夢の中でラーマギリの女神さまが現れて、数式を教えてくれるんだ。それを朝起きたらノートに書き留めているんだ」って。
だから、彼の発見する数式には、証明は無いの。いきなり結果が導かれちゃうから。ロマンチックでしょ?
【4. 寒くて孤独な、でも輝いてた日々】
ラマヌジャンはイギリスに渡ってハーディと数学研究を始めたの。
ラマヌジャンが、いきなり数式結果を示し、ハーディがそれを後追いで証明する。
こんなデコボコのコンビで、どんどん研究の実績を重ねていったのね。
ただ、凄く順調のように見えるけど、ラマヌジャンの生活は大変だったの。
インドと比べて凄く寒いし、食べ物も菜食主義と合わないし、宗教の違いもあるし…。
結局、体を壊して帰国。そして32歳で……静かに旅立ってしまったの。
でもね。彼の死後に「失われたノート」が見つかって、そこにはまだ、世界が追いついていない数式がたくさん残されてたのよ。
【5. そして、君に残された問い】
ラマヌジャンが教えてくれたのは、知識だけがすべてじゃないってこと。
「証明できないけど、なぜか正しい」って思う感覚。
それって、とっても人間らしくて、でも神秘的でもあるの。
彼は、こう問いかけているみたい——
「君は、本当に知らないからやらないの?それとも、やってみようと思わないだけ?」
ねえ、もし君の中にも「なんか好き」「なぜか気になる」ってものがあるなら、大切にして。
だってラマヌジャンも、そういう“好き”を信じて、世界を変えたんだから♪
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これは、史実です<(_ _)>
ラマヌジャンの数学の特徴は、「証明なき直感」。
多くの公式は、論理の積み重ねではなく、まるで【どこかから降りてきた】かのように示されていました。
代表的な成果には以下のようなものがあります:
●円周率(π)を高速に収束させる無限級数
(イラスト2枚目の数式、たった数項だけでも、円周率が数百桁までの精度で出せます)
●整数の分割数に関する漸近公式
(ハーディ=ラマヌジャン公式)
●モジュラー形式やq-級数に関する先駆的な考察
これを、寝て起きたら閃いたりしちゃうんだから、もはや究極の不思議ちゃん!Σ( ̄□ ̄|||)
これらの多くが、後に
「ブラックホールのエントロピー」
「超弦理論(11次元世界の物理解析)」
といった現代物理学にも応用されていきます。
あまりに秀でた、天才で短命の数学者であったため、映画化とかもされております。
イイハナシダナーとして、書いてみました<(_ _)>
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