★猫人(その2)/werecat 2
ある日、カズキは彼女に言った。
「君と一緒に暮らしたいんだ。君を連れて行ってもいいかな?」
「え?」
「このゴミ集積場ではなく、僕の家にさ。僕の家なら君を大切にするよ」
「でも……」
「君が嫌なら無理強いしないよ。でも、僕は君が好きだよ」
カズキはそう言って、彼女にキスをした。彼女は驚いて身体を硬直させたが、やがて応えるように唇を動かした。
「僕と一緒に来てくれる?」
「……うん」
彼女はカズキの手を握って、ゴミ集積場を後にした。猫たちも見送ってくれた。
カズキの家は小さなアパートだったが、清潔で暖かかった。カズキは彼女に部屋を案内してくれた。彼女はベッドに座って、カズキを見た。
「ありがとう」
「どういたしまして。君が来てくれて嬉しいよ」
カズキは彼女に抱きついて、再びキスをした。彼女はカズキの胸に手を回して、甘えるように身を寄せた。
「カズキ……」
「うん?」
「私の名前はミミだよ」
「ミミ……かわいい名前だね。僕はミミが大好きだよ」
彼らはそのままベッドに倒れ込んで、愛し合った。彼女は初めての幸せを感じた。彼女はカズキに感謝していた。彼女はカズキと一緒に暮らすことに決めた。
これが猫人間(娘)と人間の男性の恋の始まりだった。
(猫人3へ続く)
呪文
- Steps 50
- Scale 7
- Seed 1
- Sampler Euler a
- Strength
- Noise
- Steps 50
- Scale 7
- Seed 1
- Sampler Euler a