『艶ノ呪(えんのじゅ)~花魁祓い帖~』
─夜が深まれば、妖が目を覚ます
江戸の片隅、夜毎に艶を極める吉原の奥に、「華封町(かほうちょう)」と呼ばれる不思議な区画があるそこに君臨するは、一人の花魁。名は 紅月(こうげつ)
表では、男たちを惑わす絶世の美と、気品を湛えた微笑み裏では、梵字と祈りを纏い、妖や呪いを封じる密祓師(みつばらいし)として夜を駆ける
肌に光る封印の刻(しるし)呪術をその身に宿しながらも、彼女の祓いは――哀しみと慈しみに満ちていた
“妖を愛でる者が、妖を祓う ──それが、紅月の定め”
かつて陰陽の血を引いた少女は、すべてを失った夜に「花魁」となった
遊郭・朧屋に咲くは、金を超える艶、闇を包む微笑だがその背には、封祢堂(ふうねどう)にて妖を斬る、もう一つの顔がある
この絵は、そんな彼女の“静と動”、“昼と夜”、“愛と呪い”を封じ込めた、記憶の断片――。
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