小説『壊れた機械手帳〈BrokenMemories〉』【ニャンノ世界】
『壊れた機械手帳〈BrokenMemories〉』
「チチンプイくん、ねぇ、アタシの手帳壊れた」
嘘ではない本当である
情報端末がある日異常を帯びた狂気へと変わる…背後にあるのは、彼女の芯解
シシヨくんが宿した怪異
〈BrokenMemories(壊れた機械手帳)〉
である、見た目に反してパワーはないが、
侵食率はその分あり、ジワジワと相手の精神面をブレイクする。
「チチンプイくん、私ね、この世には言葉では説明できない不条理に溢れてるってことを知っているよ」
画面の中には数多の並行世界のチチンプイくんとシシヨくんがいた
「だからね、ワタシは思うんだ…ワタシ以外がノホホンとしていることが許せない…同じく、終末のなかで、修羅のなかで生きてほしいってね、ほら、この機械手帳も壊れちゃった」
「シシヨくん、壊れてしまったか、だって仕方ないよな、来る日も来る日も…不条理ばかり、ある日には黙示がやってきて、唐突に日常が崩壊するもんだから…仕方ねぇよなぁ、非日常なんだもの、あるようでない、日常なんだもの」
チチンプイくんは、月に指差し
ヘルポーズをする…
「この世はメイドインヘル、ヘルメスの扉を飾る準備はできてるか」
スカーティシュをかたや、もう一人は
ブロークンメモリーを
生傷と古傷を抱いた
因縁どうし
唐突にバトルするのもいいのかもしれない…
だって、ここは終末をもとにした
機械世界なのだから…
呪文
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