アイボリーの下の官能の罠
アリアドネ姫は、満開の薔薇に囲まれた「薔薇の庭園」に立っていた。彼女が臨むのは、王族の血縁者や有力貴族の未婚男性を審査する「婚姻の選定儀」だ。彼女のドレスは、純血を象徴する明るいアイボリーのシルクシフォン。幾重にも重ねられた柔らかな衣装は、彼女の完璧な肢体と、心の底にある冷徹な優越感を際立たせていた。
集まったのは、彼女の結婚相手候補となる若い貴族の男性たちだ。彼らの視線が、婚姻による地位の向上ではなく、シルクシフォンの向こう側にある彼女の肉体と、高貴な血統への露骨な欲望で汚れているのを、アリアドネは見抜いていた。
(私という最高の花を手に入れようとする、下品なミツバチどもめ。その欲望こそ、私があなたたちを支配し、見下すための最高の毒になるわ。)
儀式の作法として、姫は「絶対的な純血の証」として、極めて官能的ながらも純潔を意味するインナーを着用する義務があった。彼女の体には、黒い繊細なレース地の、極めて面積の少ないインナーが着用されている。これは、純血とは、最も危険な誘惑を内に秘めていること、を象徴するとされていた。
II. 伴侶の選定とガニ股の誘惑
選定委員長が「純血の姫よ、次代の王妃たる資格を持つ者を見極めよ」と告げた。
アリアドネは、冷笑を浮かべ、選定の台座の前へ進んだ。彼女は、この儀式を候補者たちの**「欲望による自滅」**に変えることを決めた。
彼女は、候補者たちが並ぶ台の前に立つと、意図的に両脚を大きく開き、「ガニ股」の体勢をとり、深く腰を落とした。アイボリーのシルクシフォンドレスは、その衝撃的な動作によって裾が軽やかに舞い上がり、股下から黒い繊細なレース地のインナーが、全ての男性候補者の視界に、有無を言わさず晒された。
薔薇の香りに満たされた空間で、男性たちの間には、結婚という建前とは異なる、抑えきれない原始的な熱狂が広がる。彼らは、目の前の姫のインナーと、王妃の座という野心の間で引き裂かれていた。
アリアドネは、その屈辱的な体勢のまま、彼らの欲望を弄ぶ言葉を投げかけた。
「よく見なさい。これが、あなたたちが血統と引き換えに手に入れようとする、**最も高貴で、最も触れることのできない「純粋」**よ。あなたたちの心にある、汚らわしい妄想で、この高貴さを穢すことは許されない。」
彼女は、熱に浮かされた若い貴族候補の瞳を見据えた。
「あなたたちの卑しい視線が、この黒いレースに向けられている限り、あなたたちは私の奴隷よ。そして、その欲望の炎が、選定の資格を凌駕するのなら、この庭園の隅の影で、誰にも見られずに、その汚れた熱を鎮めなさい。」
そして、彼女はさらに続けた。
「あなたたちの下品な情欲は、この選定とは無関係の、あなた自身の弱点よ。その弱点は、あなた自身の力で根絶する義務があるわ。さもなくば、その汚れた欲望で、この聖なる庭園を汚した罪は重いわよ。」
III. 視線の支配の完了
アリアドネは、男性たちの精神的な敗北を確認すると、ゆっくりと、しかし完璧な優雅さで立ち上がった。
「あなたたちの結婚の資格は、この私への服従によってのみ保たれる。私以外のものに、あなたたちの熱を向けることは許されない。」
彼女は、男性たちを一瞥し、選定の場を後にした。残された候補者たちは、黒いレースの残像と、冷酷な姫の命令に打ちのめされ、ただただ平伏し、己の欲望と野心を呪うしかなかった。
呪文
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