ダンボールがあれば大丈夫!/スマホ壁紙アーカイブ
「天気予報? 見てないけど?」
その日の朝も、彼女はいつも通り軽やかだった。
ところが夕方、空は容赦なく泣き出した。
傘? 持ってない。
カッパ? 家の奥にしまったまま。
しかし彼女には、伝説の装備があった。
それは……通学路の空き地に落ちていた、やや湿り気を帯びた一枚の段ボール。
「ふふ……運命ってやつね」
頭上に掲げると、雨粒は段ボールの上でダンスを始めた。
完璧な防水とは言いがたいが、見た目のインパクトはSSランク。
通行人「なんで段ボール……?」
数分後。
段ボールはふにゃふにゃに崩れたが、彼女のテンションは崩れない。
なぜなら、
「次は二枚重ねにすればいいってことがわかったから!」
そう言って帰宅した彼女は、
家族から「また拾ったの!?」と呆れられたという。
────────
★Xに別カットあります
https://x.com/GenerationUI/status/1927057105804017759
呪文
入力なし