[研究] 放射したい

2023/09/17

使用したAI Stable Diffusion XL

AIイラストには苦手な事が多くある。
ブリッジの姿勢や逆立ち、指や足の本数、人物の書き分け、同じ人物の生成……。
そして放射だ。

銃や魔法の杖から弾や魔法を発射している画像は少ない。
放射は難しいのだ。

SDXLになって表現の幅が増えたので作成に挑戦してみた。

まず簡単そうな火から作ることにした。火の放射といえば火炎放射器だろう。
都市にいるゾンビを火炎放射器で攻撃している兵士の絵の作成を目指した。
しかし背景に火は出るが放射は出ない。ゾンビも出ない。
火炎放射をするには絵に余裕を持たせる必要があると思い、ゾンビや都市などのプロンプトを取り除いて兵士だけの絵とした。

(１枚目)
モデルの学習画像を予測し、塹壕を火炎放射で攻撃している絵なら学習データがありそうだと予想。その絵を作るプロンプトを組んだ。
ガチャの末に作成に成功した。
火炎は放射できることが分かった。

(２枚目)
火炎が出るなら水も出るだろうという事で、次は消防士がホースを持って放水する絵を作った。
こちらはホースが奇形になりやすかったし、消防ホースで洗車をする絵が出やすかった。
放水自体は簡単にできた。

火と水を放射できるなら実用化が可能だろう。
最悪の場合はインペイントで放射を書き足してしまえばよい。

(３枚目)
次に実際に活用するために火を吐くドラゴンの絵を作った。
少し工夫して、口の中に装備した火炎放射器から火を吐くプロンプトとした。
最初の火を吐く成功絵ができた。
しかし火炎放射器は人とセットになっているらしく、人が多く登場した。

(４枚目)
人をネガティブプロンプトに入れたら道具を扱う二足歩行のドラゴンが登場した。
人を書いてはダメなので一度人を出現させた後でドラゴンに置き換えたのだろう。

アスパラ法というらしいが、一度アイテムを出現させてから別のものに置き換える手法は研究の余地があるだろう。

(５枚目)
うまくいかないのでやり方を変えて、火の玉を描くプロンプトにした。
口の先に火があればとりあえず攻撃しているように見えるだろうという狙いだ。

(６枚目)
５枚目と同じプロンプトでガチャをしていると、火を吐くドラゴンの絵の生成に成功した。
これ以降はガチャをしたりプロンプトを変えつつ生成を繰り返したが、成功した絵は出てこなかった。
絵の生成自体はできるので、プロンプトを工夫すれば当たり前に火を吐く絵を生成できるようになると思われる。

疲れたので今回はここまでとする。諸君の健闘を祈る。

今後の研究課題
① プロンプトの改良をして生成の成功率を上げる。
② 火や水のほかに、雷やレーザーの放射を作る。
③ 魔法少女のステッキから放射させる。

呪文

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イラストの呪文（プロンプト）

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