【TSポンコツ女神】第42話 「富と、妖精と、沈む羽」
あぶ著
『異世界帰りのTSポンコツ女神、信仰ゼロから配信で生き残る!』
第42話
「富と、妖精と、沈む羽」より
俺は悔しさを飲み込み、冷や汗を拭いながらどう返信すべきか迷っていると、間髪入れずに決定的な『死の宣告』が画面に叩きつけられた。
『お金が入ったら、そのアマーミャに絶対エルちゃんに最高の機材と美味しい食べ物買わせてって伝えておいて! もし渋ったら、妖精の羽むしり取って水道水に沈めるからって絶対伝えといて! 証拠の写真も絶対送らせてよねー!』
――こうして、この瞬間。
俺は、かつて画面越しに憧れていた推しから、命を本気で狙われることになった。自分で作り出した『架空の世界樹の妖精・ダイチ・アマーミャ』という設定のせいで。
(……やばい、俺、マジで沈められる)
胃に特大の穴が開きそうなほどのストレスに襲われていると、再びピコン、という通知と共に、銀行アプリの残高が跳ね上がった。
『お振込:ホシノ リン様 1,163,239円』
呪文
入力なし