老魔法使い
さる高貴な御婦人からの依頼で「とある薬」を作る事になったワシは、これまでの人生で培った魔法術式、呪術、医学、薬学、等々、ありとあらゆる知識を総動員し、3年の月日をかけて注文の品を作り上げた。
それがこれ。
“美容薬”である。
シワ改善、シミ改善や美白、ニキビ対策、肌のキメを整え、潤いを与え、効果も長く持続する。もちろんそれだけではなく老化の防止に若返りの効果も付与!
当初は塗布薬を想定していたのだが…これだけの効能を付与するのならば、いっそのこと体内から若返らせてしまえという結論に至り、経口薬として完成をみたわけじゃな。
継続的に投与するのも面倒なので、ついでに一回の投与で永続的に効果を発揮するようにしておいた。
この永続的というのがなかなか厄介ではあったがの。
そこはほれ、ワシ天才じゃから。
時間はかかったが、ちゃあんと解決しよったわい。
因みにその部分だけで20ヶ月ほどかかってしもうたわ。かっかっか。
まぁ、それでもここまでくると最早「若年化永年不老美容薬」っちゅう感じじゃなぁ。
…で、じゃ。
頼まれて作ったは良いが、実際の効果に関してはどれくらい身体に変化があるのかイマイチ確証が持てなかったんでな、我が身で実験をしてみたっちゅう訳じゃ。
理論は完璧、各種効能も単体では実証済み、それらの効果もお互いを阻害、邪魔する事のないように術式を組み上げた。
失敗する訳もない。
当然じゃ。
ワシ自身の作った薬じゃからな,
問題など起ころうはずもない。
なんの心配も無かったんじゃ。
無かったんじゃが…
…ちぃとばかり若返り過ぎてしもうた…
よもやこれほど効果があるとは…
正直、予想を上回わっとった。
遥か上じゃったわ。
ビックリじゃ。
ま、一応成功じゃからの。
完成とゆーてもええじゃろ。
それはそれとして。
いやはや…ワシ…子供の時はこんな美少年だったんじゃな… ふぅむ…改めて見ると女の子と見まごうばかりの容姿よな。
昔は「男らしくない」だの「女男」だの揶揄われてイヤだったんじゃが…今の世ならモテモテなんじゃないじゃろか?
いや、この姿なら女の子の服を着ても…不自然ではないかもしれん…な?
むしろ…そちらの方がしっくりくるのでは…?
…う、む。
…どうせ不老なわけじゃし?
…ずっとこの姿なんじゃし?
…ちょ、ちょっと着てみようかのぅ…?
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