うちの生徒_吉岡 真奈
「……コーチ」
呟いた唇が震えた。あの人は今頃どうしているだろう?最後に会ったのは卒業式の日だった。「また来年も合宿来るよ」と約束したのに、翌年の夏は別のコーチが来ていて—その理由を尋ねることなく時だけが過ぎていった。
ベッドに横たわり、ブラウスのボタンをひとつずつ外した。ラベンダー色のブラの下からは決して大きくはないが形のよい胸が押し上げている。指先が乳房を這う。まだ幼い果実のようで、しかし十分に成長していた。「コツは体全体を使うこと。力を抜いて流れに乗ればいい」初めて指導を受けた時のコーチの声が蘇る。
妄想の中では、彼の腕が背後から回されていた。硬い胸板が肩甲骨を圧迫し、熱い吐息が首筋を撫でる。逞しい指が水着の上から円を描くように乳房を揉む。「真奈ちゃん……すごい弾力だね」
現実にはそんなこと一度もなかった。ただの水泳の指導者と教え子の関係。それでも指は勝手に動く。薄い布越しに乳首を探り当て、ゆっくりと捻るように刺激した。「ぁん……♡」
ベッドが軽く軋んだ。妄想のコーチが耳元で囁く。「パイズリって知ってる?」真奈は答えずに胸(決して大きくはないが形のよい)を寄せた。想像の中のペニスは太く脈打ち、赤黒く張り詰めている。「こんなに大きいなんて……♡」
実際に見たわけではない。しかし本能的に形を知っていた。血管が浮き出た肉塊が乳房の谷間に収まり、ぬめるような湿り気を帯びて上下する。亀頭が首筋を撫でる。「ゃだぁ……♡」
現実の指先はすでにショーツの中に潜り込んでいた。クリトリスをそっと包むと、「んっ……♡」甘い声が漏れる。濡れた陰毛の感触。もっと欲しいと身体が訴えていた。
妄想が加速する。コーチはもう水着を穿いていない。「足でしごいてみて」命令口調になっていた。太腿を開き、想像上のペニスを挟み込む。「こう……ですか?」不安げな表情とは裏腹に脚は確信を持って動いた。
現実の足先が枕を挟んで上下する。シーツに小さな水溜まりができ始めていた。「ぅん……ん♡」足の間から透明な糸を引いていた。指はショーツをさらに押し下げ、割れ目に侵入する。「ぁぁあんっ!♡♡」
妄想のペニスが喉の奥へ—。「フェラチオは?」コーチの声が低く響く。口腔いっぱいに広がる塩気と雄の匂い。舌を絡めさせると、「ふぁ……ん…♡」想像以上の反応に腰が浮く。
「もっと音立てて」要求に応えてジュポッ……チュプッ……卑猥な水音が脳内で炸裂した。唾液が顎を伝い落ちる。現実では舌の先端を指でなぞるだけなのに、まるで本当に咥えているかのような快感に襲われる。
妄想が頂点に達しようとしていた。巨大なペニスが喉を犯す。「ぉごっ!♡ふごぉお……♡♡」イラマチオの描写が過激になるほど指の動きも速くなった。「も……ダメェ……♡」
突然—ドピュッ!ビュルルルッ!!精液が噴出した。「ふぁああああっ!!♡♡♡」
現実でも絶頂を迎えた。シーツに大量の愛液を撒き散らしながら仰け反る。「こ……これ、本物だったら……もっと気持ちいいかも……♡」荒い呼吸の中で思考が飛躍する。
妄想の中では精液が口内に溢れていた。鼻から逆流した白濁液が頬を伝い落ちる。「ぅん……ゲホッ!♡」生臭い香りと粘つく液体の不思議な味が舌を痺れさせる。「すご……い…♡」
現実の真奈は自分の指を舐めていた。微かに塩気のある液体の味に酔う。「こんなに……たくさん……♡」妄想の精液の量は増幅され、全身を覆い尽くす幻影を生み出す――
呪文
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