ヒーロー達の舞踏会
【今回のお題】
・夏めく(Summer feeling)
・ヒーロー(hero/heroin)
・社交ダンス(Ballroom dancing)
【修正箇所】
・少年/ヒーローの出現条件(couple)等を追加
・ヒーロー/ヒロインコスチュームを設定
・ふたりが社交ダンスを踊る様調整
・背後に群衆(hero crowd)を追加
【ショートストーリー】
年に一度のヒーロー社交ダンスパーティが、夜の会場で開かれた。少し湿った風が流れ、遠くで虫の声が聞こえる中、照明が柔らかく辺りを照らしている。私、和藤蘭――今夜はヒーロー「ランヴェール」としてここにいる。水色のドレスは筋肉質な体にフィットする軽い素材で、動きやすさを考えて選んだもの。戦場以外でこんな服を着るのは慣れないけど、涼しくて悪くない。
会場にはヒーローたちが集っていて、普段の緊張感とは違う和やかな空気が漂っている。スカイウイングが飲み物を手に笑い、フレアストライカーが何か熱く語ってる。私は少し離れて、肩の筋肉が目立つのが気になって腕を組んでいた。すると、視線を感じた。
彼だった。戦隊ヒーローのレッド。ヒーロー界のエリートで、任務成功率ほぼ100%の男。でも、その姿に目を疑った。上半身裸で、白いシャツをボタンも閉めずに羽織ってるだけ。たくましい胸筋と腹筋が照明に映えて、汗ばんだ肌が妙に目立つ。こんな格好で平然と歩いてくるなんて、何!? 驚きと羞恥で顔が熱くなり、風が冷たく感じるほどだ。戦場なら平気なのに、この無防備な姿に動揺が止まらない。
「ランヴェール、君だね?」
彼が近づいてきて、落ち着いた声で話しかけてきた。私は目を逸らしそうになりながらなんとか答えた。
「ええ、そうよ。あなたは…レッド、よね?」
声が少し震えた。彼の筋肉丸出しの姿に、頭が整理しきれない。
彼は軽く微笑んで、右手を差し出した。
「今夜、一曲付き合ってくれないか?」
その言葉に頭が真っ白になった。ダンスの誘い? しかもこの格好の彼から? 周囲の視線が集まる。スカイウイングがニヤリとし、フレアストライカーがこっちをチラ見してる。恥ずかしくて縮こまりそうだったけど、彼の真剣な眼差しに引き込まれた。
「私でいいの? ダンスなんて戦う動きしか知らないし…それに、その格好…」
本音が漏れた。彼は小さく笑って、首を振った。
「君の戦い方を見てると、リズム感は抜群だよ。相手に合わせるのが得意だろう? この格好は、動きやすさ重視だ」
動きやすさって何!? 心の中で突っ込みつつ、彼が私の変身する戦い方を知ってることに胸が温かくなった。
深呼吸して、彼の手を取った。筋肉質な私の腕が緊張で硬くなるけど、彼の手は少し湿っていて温かい。…でも、近くで見ると筋肉がさらにすごい。白いシャツが風に揺れて、隠す気ゼロなのが恥ずかしくてたまらない。ダンスフロアに立つと、軽やかなリズムの曲が流れ始めた。彼がリードしてくれて、私は戦場と同じように「相手に合わせる」感覚でステップを踏んだ。最初はぎこちなかったけど、彼の力強い動きに引っ張られて自然と体が動いた。
「悪くないよ、ランヴェール」
彼が耳元で囁く。顔が熱くなるのを抑えきれず、私は目を逸らしながら答えた。
「あなたに合わせてるだけよ…それに、そのシャツ、せめて一枚ちゃんと着てくれればいいのに」
彼は笑って肩をすくめただけだった。夜の風が心地よく、戦場とは違うこの瞬間、私の心は「適応」から「楽しむ」に変わりつつあった――羞恥と戦いながらも。
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 70
- Scale 7.0
- Seed 999624121
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength
- Noise
- Steps 70
- Scale 7.0
- Seed 999624121
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras