夜空を彩る希望
「戦う者達の為に、我らにできることは無いだろうか」
「何か、鼓舞する方法があれば」
戦いを不得手とする者でも、この局面、何か力になりたいと皆願っていた。
そこである陰陽術師が閃いた。
「ならば、我らの術で暗き空を照らしましょう」
そう言うと、彼は印を結び、空に光の大輪を咲かせて見せた。
それは魔法陣を模り、夜空いっぱいに広がった。
「この魔法陣は悪しき者どもを退ける聖なる力を込めています。
皆さん、祈ってください、この戦いの勝利を、戦士たちの無事を。 その願いは陽の力となり、闇を払う糧となるのです」
その言葉に、力を持たぬ者達は一心に願い、他の陰陽師たちも彼に続いた。
人々の願いは戦いの終結まで、空に希望の光を咲かせ続けた。
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