香澄さんの後ろ姿
「……遥。今の音は?」
「はっ!すみません!香澄先輩の後ろ姿があまりにも美しすぎて、つい……あいたっ!」
「“つい”じゃ済まないわよ。データ出しなさい。消すから」
「えぇ〜!?こんなベストショット、奇跡みたいな一枚なんですよ!?残させてくださいよぉ……」
「ダメ。どうせ妙なことに使うんでしょう?」
「そ、そんなことしませんって!ただ……推しを眺めていたいだけで……」
「……(小さく咳払いして)と、とにかく渡しなさい」
「わーん!香澄先輩が冷たい〜!わかりました、はいスマホです!」
「……これで全部ね?もし隠してたら、本当に怒るから」
「むしろ怒られたいぐらい……わー!冗談です冗談!もう無いです!」
「……本当に、私なんか撮って楽しいの?」
「楽しいに決まってます!推しと一緒に働けるだけでも奇跡なのに、写真まで撮れるんですよ!?ご飯三杯どころか、ウイスキーのショット十杯はいけます!」
「……ずいぶん安上がりね」
「安上がりじゃないですよ!私にとっては最高の贅沢です!」
「……(視線を逸らして)……そこまで言うなら、個人的に眺めるくらいは……許す」
「えっ!ほんとですか!?やったー!香澄先輩大好きー!最高ー!!」
「……騒がないの。誰かに聞かれたら恥ずかしいでしょ」
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Nekonekoあっくんさんのユーザー主催企画「うなじ」に参加します。
https://www.chichi-pui.com/events/user-events/6119c4d2-e9f6-59fd-8d0d-4458696ed771/
うちの子だとうなじが見えるのが、ポニテ髪型の香澄さんだけなので香澄さんに集中してイラストを生成してみました。
本当ならバーカウンターから遥さんが眺めている感じにしたかったのですが、その指定は難しくうなじが見える後ろ姿なら良しとしました。
Nekonekoあっくんさん、楽しい企画の主催ありがとうございます。
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