【TSポンコツ女神】第36話 「品質低下と、小さな虫害」
あぶ著
『異世界帰りのTSポンコツ女神、信仰ゼロから配信で生き残る!』
第36話
「品質低下と、小さな虫害」より
「うーん……エルシアさん。こいつは、ちょっと『純度』が低いんじゃないですか?」
薄暗いスーパーの裏口。納品した段ボール箱を覗き込んだ店長が、ネギの葉先を親指と人差し指で擦り合わせ、怪訝な顔でスゥッと匂いを嗅いだ。
「純度……? いえ、いつも通り水道水しか与えていませんが……」
「誤魔化しちゃいけませんよ。いつもの脳がぶっ飛ぶような神々しいキレがまったく足りません! まさか、普通のネギを『混ぜ物』としてカサ増ししたわけじゃないでしょうね?」
(混ぜ物ってなんだよ!? ただの野菜の直売だぞ!?)
裏社会の麻薬カルテル顔負けの剣幕に、俺は思わず後ずさった。店長は血走った目で、スーパーの店内の方を親指で指し示す。
「表の野菜売り場じゃ、あなたのネギの入荷を待ってる常連たちが、今か今かと震えながら待ってるんです! こんな純度の低いブツを売り場に流したら、暴動が起きてしまいますよ!」
呪文
入力なし