空き家の押し入れから発見された少女
〇〇県郊外 失踪少女3ヶ月ぶりに保護 体にナイフで掘られた痕跡
〇〇県△△市郊外の空き家で、行方不明になっていた✕✕市在住の中学2年生の少女(14)が発見された。
解体予定の木造住宅を下見に訪れていた工務店作業員が1階の和室押し入れ内でうずくまる少女を発見し、通報。
少女は保護時、全身に多数の切り傷があり、その大半が文字の形に刻まれていたという。
警察の調べによれば、少女は約3ヶ月前に自宅近くの商業施設に出かけたまま行方が分からなくなっていた。
発見時、少女は服を身に着けておらず、全身にわたって皮膚表面を浅く削ったような切り傷が無数に確認された。
傷はいずれもナイフのような鋭利な刃物で刻まれており、文字列として意味を成す短文が多数確認された。
たとえば、「また見て見ぬふりをするのか」「これは私のじゃない」「書かされた」「今度はそっち」といった内容が読み取れるという。
傷口には消毒処置が施されており、化膿などはみられなかった。
文字は複数人によって刻まれたとみられ、鑑識によれば筆跡の種類は少なくとも4種以上。
うち1種は少女本人の筆跡と一致したが、鏡文字や利き手とは異なる方向で書かれたものがあり、少女の意思による自傷かどうかは不明。
押し入れの内壁にも同様の切り込みが多数確認されており、乾いた血痕が付着していた。
ただし、部屋の床や玄関に血の跡や侵入の痕跡はなく、家屋の鍵は内側から施錠された状態で発見された。
また奇妙なことに、少女の身体に刻まれていた文章のうち数箇所が、過去に失踪した他の未成年者が残したメモの内容と酷似していることが、後の照合で明らかになっている。
ただし照合された事案はいずれも既に事故死や行方不明として処理されており、再捜査には至っていない。
周辺住民に聞き込みを行ったが、事件当時に不審な人物の目撃情報などは得られていない。
家屋は長年放置されており、通行人の往来も少ない区域だったという。
なお、この事件に関連して、少女が発見される約10日前に、ネット上に彼女の発見時と酷似した状況を写したとされる画像が投稿されていたことが確認されている。
投稿者は不明で、現在も捜査中。
警察は、少女が何者かによって長期間監禁され、精神的・身体的に制御された状態で何らかの“儀式的行為”を受けていた可能性があるとみて調べているが、犯人像は明らかになっていない。
少女の証言は断片的で、意識は明瞭ながら事件の詳細については「なにも覚えていない、わからない」と語っているという。
現時点で事件は未解決。
動機、犯行の手口、共犯の有無、その他の被害者の存在についても一切不明のままである。
少女の背中、肩甲骨の間に刻まれていた最後の文字だけが、調書に記録されている。
「これで終わりじゃない」
(本記事は関係者証言および非公開資料に基づき一部脚色されたものであり、実在の事件とは無関係です)
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