小説『名も無き青き剣才達』【ニャンノ世界】
『名も無き青き剣才達』
1page
外套武器、其は、
思いつきながらも、
虚構へ消えた霧のごとき
話である。
青き外套を浦部カナト、
青の協会長の命で
2人の人物が、
夢、幻へとついえた
跡地へとやって来て、
その大地を踏みしめる
空は曇天…
心は静かに沈みゆく
始まりが思いつけども…
芽が出ることはなく、
悩みに苦悩せし、怪物達の
声が聞こえし、
世は無情なりか…
2page
雑踏踏みしめて
歩けども、
其に希望などなく…
歩けば、歩くほど、
代わりに虚無というものが
見つかる。
屍…かつて、生きていた者…
返事はない、風が
寂しさや無情さを書き立てる…
光などなく…
在るのは…
際限なく、闇へと陥る
かのごとき…苦悩だった。
厄災が微笑みかける…
憂いが混沌を呼び覚ます。
整理されたようでいて…
本質的には…終末的…
焦り、砂時計、砂上の城
希望を持つな…カラリとあれ…
生きとしいける者は
完全ではないのだから、
剣を持ちて、前へと進む
未知なる虚構を知り、
己が信ずる道を歩むためにも
調査を開始するのであった。
3page
時間、刻限、示された台帳には
契約した怪異が示されていた。
「摩訶不思議な領域を出れば、LawかChaosが待っている」
荒廃した世界…
一切合切、慈悲などなく…
中身のない苦悩ばかりが
顔を覗かせ笑っていた。
むしろ、怪異が起きぬことの方が
稀であった。
崩壊した建物の隙間から、
ソレは見ている。
ソレが何なのか、
自らに益をもたらすのか
害をもたらすのか、
未知ゆえの怖さが
肌身で感じるからこそ、
終末なのだと、
台帳を見つつ思うのだった。
呪文
入力なし