【樹海のかみさま】月光の沼に映る怨嗟と救済
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー2章30話:月がとても綺麗よりインスパイア
「ここ……は」
そうして僕が辿り着いたのは、小さな沼だった。小さなと言っても北湊の奥に結構ある湿地帯と比べるとという意味で、しっかりとした沼ではあった。
睡蓮が咲くにはまだ早いというのに、水面には蓮の葉と共に桃色の花が咲いており、さながら『モネの睡蓮』を彷彿とさせる幻想的な景色である。
僕はしゃがみこんで水を掬い上げる。ここを見ていると心がざわつくのだ。そのざわつきを掻き消すために、水面をいじる。
水面には僕の顔が映し出された。到底この世のものとは思えない姿をした山の神モードの僕。山の神事件で証明されたように、誰がこの姿を見たとしてもそのあまりの悍ましさから逃げ出すことだろう。 ……いいや、1人だけ僕のこの姿を美しいと言った少女がいた。
そいつはとても変な女の子で、破天荒で摩訶不思議、奇想天外だけど、水面に咲く睡蓮のような、雲から差し込む月光のようなどこか儚く透明感のある少女……。
そんな少女は、月光に照らされて僕の前に立っていた。
「月がとても綺麗。ねぇ、そう思わない?」
いつだってかみさまと初めて出会った時の言葉をそのままそっくり繰り返し、彼女は咲う。
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