転校生に出会ったよ ーそして秘密を共有ー
いつも周りに人がいるから関わる事がなかった。
けど、そんな彼女と仲の良い友達として接する事にきっかけになったのが『迷子』だった。
部室に行く途中の廊下で不安そうに歩く転校生のあの子。
聞けば部活見学から教室に戻ろうとして迷ったらしい。
手を引いて教室へ向かう。
ーありがとう、助かったよー
そこから朝のおはようから始まり、機会があればちょっとした雑談。
その一つ一つのやり取りを積み重ねていく楽しさは私が一番尊敬するあの先輩と同じ・・・。あの先輩は私を揶揄って楽しむだけ楽しむけどねっ。
ある日の放課後。教室に二人っきりでいつもの雑談。
そうしたら、ちちぷいちゃんがある提案をしてきた。
ー髪型交換してみようよー
ちょっと面白そう。というかドキドキするよ? 何でかな。
ちちぷいちゃんの髪に触れる。何コレ、いい匂いがするんだけど・・・反則級だよ。
束ねて留めて、出来上がり!
・・・くっ、元が良いからか可愛さ爆上がりだよっ。男子が見たら大騒ぎだ。
あ、髪のアンテナはサービス! アホ毛じゃないからね?
ー放課後の二人だけの秘密の儀式、だねー
・・・可愛い表情でそんな事言われたら、私が死ぬやつだよっ。ズルい!
呪文
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