小説『樂華星の煙草語り』【ニャンノ世界】
『樂華星の煙草語り』
世界は終天、世は混沌、
人の世とは言えず
幽世の存在、跋扈せし
帝都、理なくして
幻に包まれ、
其は霧を持って狭霧となりし
均衡の中で、都市部の監視たる
存在あらんとせし者、
樂華星宇魔意夜
ガンダーラ、あるいは
人類の空想から生まれ出でた
悪魔、怪異など、
彼を形容するには
様々な言葉が浮かぶ…
では、端的に言えば
帝都における決戦用悪魔である。
構成したのは電子的情報
により、元となったのは
黎環時代および黎都路時代
に流行っていた
メチャウマ棒である。
メチャウマ棒は
メジャーお菓子として
人々に愛されたが
時に黎環時代における
終末事変の一つとも呼ばれる
対立構造
ウマイくん派とウマミちゃん派
の対立は宗教的な対立構造および、経済的な対立構図と連鎖的に重なりあったことで、
人々は平和の在り方よりも
推しの尊さをぶつけ合うために
武器を持って戦った。
そして、人類は、属すことのない他方を貶し、己を高めるという悪循環に陥り、無恥なる国家元首達が条約の裏で隠していた局所型ICBMを押したことで、平和の願い、虚しく、大部分が焼け野原となった。
暗黒時代を過ぎて今…
一介のスナック菓子は
この惨状を見て
思った。
いや、一介ではない
其は集合的意識へと変容し、
この悲劇の輪廻と輪舞曲を
誰が止めるのか…
人か悪魔か天使か、あるいは主か
いや、落下せし生を捨てようとせし世界を防ぐのは…
落花生なのだと…
命は宿った。
其は、あんパンに魂が宿るように
時として、食パンに魂が宿るように
あるいは、カレーパンに魂が宿るように
束の間のカルテット
いや、夢幻のエトセトラなのやもしれない。
帝都の空は今日も常闇
心における深淵は暗く
光など失われたかの如く
嘆きの淵に溢れていた。
正面に存在せし
黒き影が
繁華街の闇にて蠢く…
当然、其を
樂華星は見逃さない
電灯蒸華町の浪漫の煙を
振り切って、刀によりて斬らばは
闇あるいは光
其が天使であれど腐れば滅さねば
混沌を呼びおこせし厄災となる
秩序か混沌か
揺らめき衝突し混ざりゆく
不明なりし様、
終天ユグドラシル
煙草を吸うて吐いて
染みつくは、罪に汚れた
月食短編…
月が食らいて世界を食らうならば
その月すらも斬らんとする
この世は様々な闇に溢れている
故に七止会が一人、
怪注時計局に協力し
望むべくは
笑顔たる菓子の日常…
微笑み、楽しみ、踊るような
ささやかで愉快な日常劇…
この世は暗黒ゆえに
戦わねばならぬ…
平穏の虚構に隠れた
帝都に隠れ潜む闇と
戦う者の名
樂華星 宇魔意夜
人々は うまいよくん
の名で畏れ敬い尊敬せし
帝都を護りし戦略級軍迅である。
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