小説『黄昏の秩序機構』【ニャンノ世界】
『黄昏の秩序機構』
秩序機構、不完全なる地表に
泥人形たる存在を召喚する
形、黄昏にて定まらず
往くべき道も
心に現れず
表層なる世界の幻想に
沈むか浮かぶか
THE・PAPYRUSは
アミガルズの中山田技研が
開発した強化外装エゴラスを身に付ける。
其は、単なるパワードスーツではなく、終末なる世界にて
己の道を示すための属性に
付与されし、生き抜くための
存在証明であった。
人は単に服を纏っただけでは
存在しているとは
言えず、逆もまた然りであった。
その服飾の過程で生まれたのが
THE・PAPYRUSの場合は
ガスマスクなる隣人、
法の番人、天使なる暴力装置
ガウスマギアである。
〈コノヨハミダレニミダレテイル〉
カオス、イケコノチウが跋扈する
地表にはイケコノチウの怪異が
この世を覆わんとして
影となって迫りくる
世界は、ノイズじみたものとなって、揺れ動く…
世界の中に映る不条理
イケコノチウは秩序を壊す
ならば、秩序は秩序によって制さねばならなかった。
〈執行・殲滅開始〉
イケコノチウは笑ってる、
イケコノチウの自我は
極大化し、大衆の思いとは裏腹に
身勝手に進みゆく…
世界を私物化しようとせし
イケコノチウ…
この世の終わり
終焉への暴走せし
螺旋階段へと
囚われまいと動くは心理か虚構か
呪文
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