お、お帰り
精霊術士「え!?ただいま…あれ?もしかして僕のこと待っててくれたのかい?」
雪の精霊「違うっ!たまたま外の空気を吸いたかっただけ。決してあなたの事を待ってた訳じゃないから。」
精霊術士「あぁ、うん。」
精霊術士(そんなに強く否定しなくてもいいんじゃないかな)
雪の精霊「…今日は遅かったのね。」
精霊術士「うん。まあ今日は色々とあってね。」
雪の精霊「ふーん、色々ね。」
精霊術士「ん?なんだか機嫌悪いのかい?」
雪の精霊「悪くない。ただ…」
雪の精霊(さっきまで観てたホラー映画が思ったより怖くて家の一人でいられなくなったなんて言えない…)
精霊術士「ただ?」
雪の精霊「な、なんでもない。それよりそれ何持っているの?さっきからいい匂いがする。」
精霊術士「ああこれかい?これはおでんだよ。帰りにさっきコンビニで買ってきたんだ。」
雪の精霊「おでん!?それってテレビで観て気にはなっていたけど食べたことない食べ物じゃない!!」
精霊術士「うん。ゆっきーが喜ぶかなと思って買ってきたんだ。」
雪の精霊「ありがとう!さあ早く家に入りましょ!…あ。」
精霊術士「?」
雪の精霊「先に家入って。」
精霊術士「え?」
雪の精霊「いいから!」
精霊術士「う、うん。あれ?なんだか甘い匂いがする。これは?」
雪の精霊「ふふん。レシピを調べてケーキを作ってみたのよ。その名も【ブッシュ・ド・ノエル】!我ながら上手く出来たと思うわ。」
精霊術士「へえそれは是非食べてみたいな。」
雪の精霊「もちろん食べてみて。絶対美味しくて転げ回るから。早く入って!」
精霊術士「そ、それは楽しみだなあ」
呪文
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