【夢エリ】小説『猫又妖怪 イツカニャルケド in 兎騎士団の駐屯地』【ニャンノ世界】
『猫又妖怪 イツカニャルケド in 兎騎士団の駐屯地』
イツカニャルケドは何処かにいる。ふらっといつの間にか其処にいる。今宵は兎騎士団の駐屯地で
「イツカニャル、イツカニャル…」
と呟く、
すると、兎騎士団の団員や団長も
「もう、いいや、明日にしよう、」
「だなだな、明日、明後日にしよう…」
と、騎士の務めをほっぽりだして
眠ったり、酒を飲んだりするのだった。
イツカニャルケドは魔王でもなければ、魔物でもない…ただ、其処にいて、先延ばしにするだけの妖怪なのである。
「イツカニャルケド…イツカニャルケド…」
猫又妖怪 イツカニャルケド
倦怠感や怠惰な気分になった時
其は貴方の元にいるかもね。
夢幻宮の空気が微睡む
夜は次第にZzzに変わる…
ちなみに
イツカニャルケドの毛布を
羽織れば、外に出ることは
難しいのだそうだ
ある種、布自体が迷宮(ラビリンス)
で、羽織れば苦悶式創作のように
逡巡巡りて回廻するのやもしれない。
そう、永遠に夢幻の如く…
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