小説『怪異召喚機能』【ニャンノ世界】
『怪異召喚機能』
ジェネリック・ネコノの観測を始める。
此はあくまで、仮定の物語である、仮想の話であると踏まえた上で空想実験の記録を始める。
「ジェネリック・ネコノ、君は地治釜委のCEOになったら、何をしたい」
「紙と鉛筆をください」
すらすらと何かを描いていく猫人形
「できました、此です」
「怪異召かん?機能かい」
「1日限定という期限内で可能なことは限られています。ですので、1日だけ怪異を使役する機能をデバイスに付与させることをしてみたいのです」
怪注時計局観測班は、リスクを考える。
ジェネリック・ネコノの言葉は、本当の可能性もあるからだ。
「バルトマンを呼べ」
嘘発見器的な役割を有する怪異、
バルトマンは、口から出てくる言葉は全て〈信用できない〉ものしか出てこないため、嘘を見つけるのに適した怪異だからだ。
バルトマンチェックの結果、
真実であることがわかり、どうやら、ジェネリック・ネコノの構想は実現可能であるという結論に至った。
「天使や悪魔、妖怪、黎環時代の人工知能を介して潜んでいたのだ。人間は科学に傾倒するものが多かったから終末事変は起きたのだろうガネ」
猫人形は皮肉交じりな言葉を話すが、まさしく終末事変の原因は人類の想像力が退化してしまったかとで引き起こされたのも確かだった。
その上で、ジェネリック・ネコノは観測班の人間に取引を持ちかける。
「歴史を繰り返したくはないだろうよ、悲劇は所詮、人間のうちに起こる、ありきたりや不変、がいつか身を滅ぼすこともあるのだ、だから、怪異を使役する術を得ることでお前達は守られる、そして、俺達、怪異は、自由のびのびの世界を享受できるのだ」
「此処が鳥籠のようだと言いたいようだな」
「人間は籠が無くちゃ安心できない存在なんだろう、だから、新たな加護を用意したってわけサ」
猫人形は微笑み、他にも怪異を召喚する。
「使用する素材はpui,PuppetUser Intelligence,〈人形使いの知恵〉としようか、良心的なものだと思うがな」
PuppetUserIntelligence
此は偽装情報が蔓延した世界において確固たる安心を与える貨幣体系であり、夢島社(ドリームランド社)が管理している。
PuppetUserIntelligence
怪異は空想を欲している、恐怖は想像を生み、空想は作品を生む。
「クトゥルフ神話的だな、ジェネリック・ネコノ」
「あっちはSAN値、こっちはPui,加護を得ることで安心した生活を送れるなら願ったり叶ったりだろ」
怪異の恩恵は一部の人間に限られる。
なぜなら、使用するには条件を遵守しなければ、破滅が待っているのだ。
怪注時計局観測班は決断を迫られる。
「全ての人間に、この機能を付与するのは、世界的、社会的な厄災を引き起こす恐れがある。安全な怪異を召喚する試験的な運用でどうだ」
ジェネリック・ネコノ達は笑った。
「いいよ、これで、貴方もジェネリック・ネコノだ」
握手を交わす猫人形
「奇妙な挨拶だな、それは」
ジェネリック・ネコノを調査した観測班および、ジェネリック・ネコノを召喚した地治釜委の協力員が、後日、この猫人形の仮面を被り、世界が限定的なれど、ジェネリック・ネコノだらけになったことは、ある種のエイプリルフールに継ぐ、印象的な日となった。
さぁ、怪異を召喚しジェネリックな世界に歩みを進めようか。
〈猫人形の怪異に関して〉
https://www.chichi-pui.com/posts/2bf7a15d-639e-4f7a-ab7d-d8f809beb1b8/
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