抜け忍しのぶ
1枚目:
敵①「しのぶだ、しのぶがでたぞー!!」
敵②「18歳、160cm43kg B78 W57 H79のしのぶだぞ!」
敵③「好きなものはラーメン、趣味はバキバキたんのコンサート鑑賞だ!」
しのぶ「なんか私の個人情報、ダダ漏れなんですけど……忍者としてこれは?」
とりあえず竜巻の忍法で敵は倒す。
2枚目:
しのぶ「またオールで働いちゃった……お肌に悪いし、バキバキたんの動画見る暇ない……」
3枚目:
しのぶ「というわけで、いまこの瞬間、伊賀、抜けさせていただきます」
棟梁「なにっ!? しのぶ、そんな勝手は許さんぞ、まずは……あっ、おい、話しを聞け!」
4枚目:そこからはしのぶの抜け忍生活が始まった。追手に見つからないよう、こそこそ移動。
5枚目:高いところは人が少ないので安全。
6枚目:寝込みを襲われないよう、屋根で昼寝。
7枚目:食事も時間をかけず、ささっといただく。醤油。
8枚目:
バキバキたんのコンサートへ。
しのぶ「うわあ、今日は一段とスプラッシュだなあ! これのために抜けたようなものだけど、抜けてよかった!」
9枚目:
コンサートの帰り道。
追手(ククク、やはりここに現れおったか、しのぶ……すぐに棟梁にLINEだ!)
10枚目:
追手に囲まれてしまったしのぶ。
しのぶ「おのれ、ここまでか! なに、生バキバキたんを見れたのだ、死して悔いなし!」
11枚目:
棟梁「慌てるでない、ほれ、退職金だ」
しのぶ「え?」
棟梁「いまどき抜け忍を一々始末していては、採算が合わんのだ。労基もうるさいしのう」
しのぶ「で、では私は日のあたる社会で生きていいのですか……?」
棟梁「もちろんだ。元ヤンキーがアイドルになるなんてザラだろ(偏見)。
それに比べれば、元くノ一なんてありふれた存在だ」
12枚目:
しのぶ「……と、いうわけで、私はその時の退職金を元手にこの宿を始めたのよ。
フフ、いま思うと、あの頃は毎日が嵐のようで、でも充実していたわねぇ」
大人気温泉旅館を経営する若手女将はそう言うと、少し遠くをみて懐かしそうに微笑んだのだった。
呪文
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