小説『黒の法ー終末週末集祭ー』【ニャンノ世界】
『黒の法ー終末週末集祭ー』
才色協会 Schwarz協会 黒の法 所属
傑雅彩華(たけみや・あやか)
ホッカイロウ、ニャコダテ市にて
内政担当兼防衛を担っている。
彼女が前線に出ることは稀であり、
その理由が、まさに目の前で起こりうる
事象だった。
彼女は確かに、倒されたはずであった…
しかし、倒されたのは、人形であり、
其は束の間の幻影でしかなかった…
相対す者は???と首を傾げる
無理もない、なぜなら、
彼女の能力自体、謎に包まれているのだから
当然である。
事象は起こりうるべくして
発生するものであり、混沌が指し示す
塔への道筋は道化的な変化でありつつも、
敵対するものを惑わせる…
しかして、その甘美なるままに
美しい虚無と虚構は、確かに…
敵対する者、
相対せし者の心を掴むのであった。
「貴方の命の終わりに…フィナーレを!」
心臓がプツンと途切れる
すでに領域内に入った瞬間に
彼女の台本の上で動かされていたのだ。
憂い、憂鬱、傲慢、様々な感情すらも
糸にて構築し、踊らせる
常識などない…
異常でなければ…
創造しえない
広がる遊園地の空間
糸で整理された箱庭にて
侵攻者達を待っているのであった。
呪文
入力なし