メイド
17歳くらい。
孤児だったのを、幼い頃に拾われ、屋敷に住み込みで働く。
仕事の合間に、学校にも通わせてもらったり。
主さまには感謝しており、忠義を尽くす。
やがて、それなりに成長し、女らしくなっていく彼女。
文字どうり独身貴族の主さまに求められても、受け入れる。
それが自分の忠義の証なのだと。
実際は、自分の命の恩人である主さまを、心底愛していた。
嫌どころか、嬉しくて仕方がない。
親子ほども年が離れた主さまに、まるで恋人のように扱われ、幸せいっぱい。
学校では友達は皆、同世代の男子と、恋だなんだと騒いでいるが、自分は好きな人と同じ屋敷で、半ば同棲生活をしていた。
主さま以外の男など、眼中にない彼女。
結婚は無理でも、愛人としてもうしばらくは、愛しの主さまと一緒に居られたらいいなあ、と思うのだった。
呪文
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