夏の宝物
青空に響き渡る声と同時に、美桜ちゃんは勢いよく砂浜を駆け出した。
大きな麦わら帽子が風に揺れて、ツインテールがきらきらと光る。
「もう……ちょっと待ってってば!」
後ろから追いかける美優ちゃんは、呆れ顔をしつつも、どこか楽しそう。
その口元には小さな笑みが浮かんでいた。
波打ち際までたどり着いた美桜ちゃんは、じゃばっと海に足を入れる。
そして――勢いよく足で水を蹴り飛ばした!
「えいっ!くらえっ!」
「きゃっ!?ちょっと、美桜ちゃんっ!」
びしょっと水しぶきを浴びた美優ちゃんは、負けじと手ですくい上げて美桜ちゃんに放つ。
「こっちだって……えいっ!」
「わぁっ冷たいっ!でも楽しいーっ!」
「ふふ、どう?私だって負けないんだから!」
美桜ちゃんは波を思い切り蹴り上げる。
美優ちゃんは両手で水をすくっては、美桜ちゃんにかけ返す。
水しぶきがきらめき、笑い声が重なり合って、二人だけの夏の時間を作り出していく。
やがて――
どちらも譲らず、最後は同時にバランスを崩して、ばしゃーんと海に座り込んでしまった。
涼しい海水が全身を包み込み、服も髪もびしょ濡れ。
「……あはははっ!」
「ふふっ、もう最悪だよ……でも楽しいね」
太陽に照らされて笑い合うふたり。
濡れた服も、跳ねる水も、全部が眩しくて――
それは確かに、夏の宝物だった。
こういうキャッキャウフフ展開、好き
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