小説『Retro&Modern』【ニャンノ世界】
『Retro&Modern』
ニャワバリにて、馴染みの喫茶店で、珈琲を飲む
「今日はレトロモダンだにゃ~」
いつも飲む珈琲とは違う、ちょっと不思議な珈琲を飲んだことで1980年代にタイムスリップしたような気分になり、
「世にも奇妙だにゃ~」
と呟きつつ、天井を見て、リラックスするのだった。
リラックス、思えば、
リラックスできることが
以前よりもできなくなった
ようになりつつあるのは
空間が示すように、
心の中のノイジーが
便利さという土器に
反応して、胸のザワツキを
振動させていたに
過ぎぬのだと知り…
それらがもたらしたる
厄災は…思考を奪い…
空虚なる虚無へと
至らせんとする。
憂鬱さと不条理さにあった。
ゆえに、徒然シズクの中にある
Tシャツが黒から白
あるいは
白から黒に変わるのは
光が闇に、闇が光に
変わることの証左である。
怪異的で幻想的
ともすると、
今、目の前にある
景色は、現にあるか幽玄なのか
境界線が曖昧になっている
からこそ、珈琲で
タイムスリップする
現象が起きたのかもしれない…
だからこそ、考え続け、
事象を理解したいという
探求心が突破の鍵かもしれない…
と、日常の中に非日常的な思考を巡らせつつ…Cafeは踊るのだ
呪文
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