スク水の精霊くんとのお別れ
「あ...ごめんねなっちゃん、もうお別れみたい...」
モコリはスク水姿の精霊で、夏が終わりを迎えた時に消えてしまうということは聞かされていた。
しかし夏休みを共に過ごした大切な友達が今から消えていなくなってしまうという現実を、幼い夏希が受け入れられるわけがなかった。
「待って、待ってよモコリ!まだ全然暑いじゃん!夏終わってないよ!なんで!?モコリっ!!」
モコリを引き止めようと夏希は必死に手を伸ばすが、スク水から発せられるオーラに妨げられ、触れることが出来ない。
「プールとか、夏祭りとか、すっごい楽しかったよ。ありがとなっちゃん、元気でね!アイス食べすぎておなかこわしちゃダメだよ?」
泣きじゃくる夏希に優しく微笑んで別れの言葉を贈るモコリだが、彼の眼にも大粒の涙が浮かんでいた。
「やだっ!行かないで!モコリ!モコリぃっ!!うわあああああん」
「なっちゃん、大好きだよ...バイバイ...」
モコリのスク水から一際眩い光が放たれた後、拡散した美しい光の粒が星空に溶けていった。
静かな夜の丘の上には、泣き崩れる夏希と、スク水が消し飛んで全裸になったモコリが残されていた。
おしまい
呪文
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