スライムとの戦い!
ぷるぷる、ぽよんぽよんとした軽い音が足元から近づいてくる。
「ん?何だろう、今の音……」
立ち止まった美桜ちゃんの視界に、透明なゼリー状の生き物が跳ねているのが見えた。
「えっ、これが噂のスライム!?なんか……かわいい!」
美桜ちゃんが手を伸ばそうとしたその瞬間、スライムが突然飛び跳ねて美桜ちゃんの胸元にピタッと張り付いた。
「「きゃああっ!?な、なにこれーっ!」」
スライムはぷるぷると振動しながら、服の一部を溶かし始めている。
見る見るうちに、美桜ちゃんの制服がぼろぼろに!
「ちょっと、やめてー!この制服、私のお気に入りなんだからぁ!」
必死にスライムを引き剥がそうとする美桜ちゃん。
しかし、スライムはその柔らかい体で抵抗するようにさらに張り付き、動き回る。
制服の袖やスカートがどんどん溶けていく。
「やめなさいってば!――ああっ、もう怒った!」
美桜ちゃんは剣を抜き、一撃でスライムを真っ二つにしようと構えたが、スライムはピョンと跳ねて避ける。
剣は空振りし、勢い余った美桜ちゃんは地面に転げ落ちた。
「いったたた……こんな可愛い顔して、なかなかやるじゃん……!」
スライムはまたしても美桜ちゃんに向かって跳ねてくる。
今度は冷静に避けながら剣で追い詰め、ついにスライムを地面に押さえ込むことに成功した。
「ここまでだよ、覚悟しなさい!」
剣を振り下ろした瞬間、スライムがぷしゅっと弾けて消滅。
辺りには甘いような、不思議な匂いが漂い始めた。
「えっ……倒した?やった!でも――服が……」
ボロボロになった制服を見下ろし、美桜ちゃんはため息をついた。
袖は穴だらけになりスカートも裾がギザギザに。
「私、もう冒険無理かも……どうしよう……」
その時、森の奥から静かな声が響いた。
「困っているようね、旅人さん。」
驚いて顔を上げると、木漏れ日の中に一人のエルフが立っていた。
長い金髪と緑の瞳、そして柔らかい微笑みを浮かべている。
続く
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あらすじ
https://www.chichi-pui.com/posts/c323df78-3fa3-4916-80c3-9afa93b2f244/
前回
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次回
https://www.chichi-pui.com/posts/3a70d481-0d14-4bc3-b29e-235102823030/
年末年始でそっち系のイラストばかり投稿していたため久々の「美桜ちゃん異世界に行く!」シリーズです。
今回はスライム戦です。
お気に入りに制服がボロボロになってしまった美桜ちゃん。
(スライム戦では服が溶ける演出をやりたかったのですwでも、これ以上は全年齢では出来ないのでやらないです。)
そしてこのエルフさんは一体・・・?
2025年1月6日 デイリーランキング 5位(呪文あり)
2025年1月6日 Stable Diffusion XL デイリーランキング 4位
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