★カリオペちゃん敗北
今そこにいるのは確かにダークエルフだ。
だが。。。あの魔法は、奴らの術ではない。森の加護でもなくもっと深い闇の力か?
マジックキャスターだとしたら無詠唱だった。ネクロマンサーにしては様子が違う。いやそんな分析はあとまわしだー。大量の従魔でも召喚されたらやっかいだ。早めにケリを…、
その一瞬の戸惑いが命取りになった。ダークエルフが発動した何らかの魔法で、地面が大きくせり上がり、出来た壁と共に現れたベヒーモスの攻撃によって、私の右腕が吹き飛んだ。血と砂が舞う。
くっ。
怒りに任せ、私も眷属を召還したがベヒーモスの片腕ひと振りで消滅させられたー。
圧倒的な能力差。
何も出来なかった。
ぷいぷい様にいただいた大鎌は大量のバフを掛けなんとかその原型をとどめたものの、気づけば右の肩から背中にかけても大きなダメージを受けたようだ。左足も、出来の悪い冗談のように歪に曲がっている。
蹂躙に近い一方的なやられかただった。
そして気づけば鎖に繋がれていた。残ったHPで傷の治癒を試みるも完治には時間がかかりそうだ。
人間どもの手に落ちるなんて、屈辱以外の何ものでもない。
ぷいぷい様に叱られる。そんな思いが頭をよぎる。
呪文
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