ロボカノ proto-type
それが、「ロボカノ」である。
目の前にいる彼女はその試作型である。
失敗すれば廃棄処分、人に危害を加えたら即中止のこの計画、開発者の彼にとって、失敗は許されなかった。
(僕がリールを放せば彼女は廃棄される、だから、ちゃんと面倒みなければ)
「あっあの、あっあの」
「Aと読んでくれてかまわない、君のことはそうだな…Iと呼ぼう」
「アイ、あなたはエー、私はアイ」
「そう、エーアイ、覚えやすいだろ」
「はい、そうですね、アイ、名前をもらうとはなんだか心をもらったような気がします」
彼女は少しぎこちなく笑った。
最初の頃より成長している。
初めはうまくいかなかったな。
面白い話やビデオを見せても、
無表情な顔をしていたし、
最初に街に出たときも嬉しくなさそうな顔をしていたな。
いや、本当は笑っていたのだろう。
だけど、笑う心情と理由をまだ理解していなかったのかな。
とりあえず、この計画をさらに発展させていこう。
人とロボットがどこかの国では争っていると聞く。
かの国では『背負いし者』が世界の平穏のためにロボットや人と対峙し続けているそうな…
だけど、僕はロボットと人間が仲良く暮らせる世界を模索する。
(あとがき)
全年齢では描けなかったことを詳しく書いたものはR18にて…
完成次第投稿予定
全年齢における次回は
ウェディング姿のロボカノを見せていきます。
AIさんが描くロボカノの瞳が無機質なの好き。
呪文
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