『凱旋そして、次なる戦場へ』【ニャンノ世界】
束の間の安息、中島自由主義と中島第一主義は、それぞれ凱旋パレードを行う。
「中島ヘイハチロウ万歳!」
「中島イソロク万歳!」
両国、どちらも
祝福ムードに包まれていた。
「中島のおっさん、やるじゃないか」
「少佐、お茶お持ちしました」
「ありがとう、曹長、ずず、うまいな…いいセンスだ」
「どういたしまして」
中島嵐歩少佐と中島巽李七曹長は
陸軍所属であるため、今回の戦闘では
駆り出されなかったが、
中島連合艦隊の活躍の情報は知っていた。
そして、凱旋パレードの様子を見ながら呟く…
「中島同士仲良くという訳にはいかないか…」
戦が終われば平和とはならなかった
「司令部は、ノスタリアに中島第一主義の拠点および、国を作ると張り切っていましたからね」
「そう、だからこそ、今度は我々の出番というわけになる」
「眼帯が疼きます少佐」
「私もだ」
不敵に笑う巽李七と嵐歩…
ノスタリア公国…
シャレクトバニア連合に接する国
だが、政治体制は腐敗し、
今は国の体を成していない
紛争地帯、その場は、数多の勢力が渦巻く
混沌の場所となっていた。
「キツツキ家の存在も見過ごせないな」
「ですね、特にハルノグは斬首しなければ、とんでもないことになりそうです」
「怖いことを言うな、巽李七よ…」
「国際法で、斬首は禁止されてますからね…ゆえに…幽閉、そして、中島に改造すれば、とんでもない戦力に…いや、違うな」
「どうした、巽李七」
「いえ、何でも、冗談です!」
ニヤリとはにかむ巽李七
その笑顔は、爆発じみた威力のある危険さも帯びていた。
脅威はすかさずやって来る…
終わることのないトランペットを吹かしながら気分はすでにラグナロク状態だった。
中島自由主義と中島第一主義の
ステージはノスタリアの地へと移行することはニャンノ世界の人々には
自明のことだと認識しながら、
さまざまな勢力が準備している音が聞こえていた。
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