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俺達はとうとうここまでやってきた。

北方大陸を総べる帝国、その皇帝を討ち取るための旅。その終着点が今目の前にある。

今までの旅で築いてきた仲間との絆、積み上げてきた戦いの経験、競ってきたライバル達との縁、そして各国の指導者の惜しみない支援。その全ては、この決戦の日のためだった。

帝国軍第1師団長・黒騎士は紅の和装少女達が、第2師団長・魔導王は死神少女が対峙している。そして厄介な帝国近衛軍は傍らにいるエルフの少女の兄が、少数の使い魔と合流を防ぐべく足止めをしている。
全ての戦場が死地であり、生きて帰れる可能性など限りなく低い。

この世界で縁を結んだ彼等、その尽くを使い捨て同然の扱いをして、俺達はこの場に立っている。帝国軍の戦力、その囲みの全てを突き破り、残るは皇帝唯一人。

──そんな俺達の眼前に広がっていたのは、地獄だった。

空からの急襲を可能とする、王国軍最精鋭の竜騎士隊。俺達に先行して皇帝を狙い体力を削ぐ、若しくは手札を一つでも晒すため、彼等もまた捨石として志願した者達だった。作戦前に、危険だとあれだけ言っても聞かなかった頑固者達。

皇帝の力の象徴『魔剣ダーインスレイブ』
持ち主を呪いで蝕む代わりに、あらゆる能力を増幅させる魔剣。あの男は呪いを自身の覇気で抑え込み、ノーリスクで使用している。

その魔剣と皇帝の暴虐の前に、彼等は塵芥のように斬り倒されていく。消耗などまるでしていないことなど、見れば誰にだって分かる。客観的に見て、彼等はどう見ても無駄死にだ。
……こんな任務に志願した彼等は、みんな俺の知り合いだった。この世界に転移したばかりの俺を、ひよっこで足手まといの俺を、一端の戦士に鍛えあげてくれた、親も同然の精鋭達。その犠牲は俺達のため。

戦場の端に目をやれば、騎士団長が涙を流しながら、竜騎士隊に指示を出している。彼女が戦場で涙を流すなど、少なくとも俺は見たことがない。

彼女はこちらを向き、涙に濡れた唇を動かした。

『頼む』と。

彼女の内にある激情は、確かに受け取った。

終わらない戦争に終止符を。

──俺達は走り出す。天下に覇を唱える最強へ向けて。彼等のおかげで俺達は勝てたんだぞ、と誇らしげに話す自分達の未来のために。

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