小説『御手洗マル&米魂バオ 過去ループ、巡ってライライ』【ニャンノ世界】
『御手洗マル&米魂バオ 過去ループ、巡ってライライ』
〈GPU学園〉 が超常幻想学園にも導入された。
「これ、うちの弟が作ったんだ、クランちゃん」
頭の上にパンプキンを乗せるならぬ
マルの相棒 米魂バオを乗せて、ちょっとした自慢をする。
「けど、気をつけて…ニャンノ世界、元にしてるから、クランちゃんが触れたら、爆発するかも」
「えっ!?そうなの!?」
クランちゃんは驚きの表情をする…
「大丈夫だよ…今はね…」
「今?」
クランそして、傍らには猫になったフランがいて、彼らの間に緊張がはしる…
電流のような、世界の核心に迫るかのような、重いプレッシャーが…
「何というかね…メタモルフォーゼ的に変身するんだよね…ニャンノ世界」
「へぇ、なるほど…変身するんだ」
「この原理はコココ世界と通ずるのだけど…ちちぷいちゃんやししょちゃんは、もう既に変化してるらしいよ」
「えっ?そうなの、うちの世界はししょちゃんやちちぷいちゃんなんだけど」
指を左右にふり、ちっちっと舌を鳴らす
チューインガムを膨らます
さながら、マルの風船のようだ
「ニャンノ世界の〈GPU学園〉、筋骨隆々な格闘家と剣士になったんだって」
「えっ?えっ?」
クランは頭の中にのみならず全体がはてなマークのような記号を浮かべる…
「無理もないか…だって、ニャンノだもの…狂気があって当然だよね」
「狂気がワタシのところでは考えられないからすごいわ~」
「どうしたの?みんな、えっ、この終末部の漫画…ワタシに似てる」
「あっ、ちちぷいちゃん、これ、別世界の君だから、そして、武将のような出で立ちはししょちゃんだって」
「なに、これワタシ、変わりすぎじゃん」
一方は坊主、金髪を斬って、サングラスを付け、他方は髷で歴戦の猛者、英雄さを感じさせた。
「これが…マルちゃんの暮らすニャンノ世界?」
「そうです、ここがワタシの実家みたいなもんですね」
マルはエヘヘと笑う
コココ世界とニャンノ世界、他にも数多な世界にマルはいるが、ここまで世界観が狂気的なのは、ニャンノ世界によるものか、あるいはコココ世界によるものか。その他数多のマルが構築されたことで出来たものだと、彼女自身感じている。
〈転校生、ちちぷいちゃん〉
を見て、マルは思った。
「なんだか、モノガタリみたいで面白いね、お題を基に構築するのは懐かしいよ」
ニャンノ世界のマルは物語が好きである、
ストーリーラインの上に乗って世界を紡ぐのが好きだった。
「設定だけで、飯が沢山食えるぐらい好きだね」
御家芸である頬を膨らませながら、世界観を構築していく、「データ整理もしたいからなぁ、けれどなぁ、うーん」
マルは悩みながらも、心の奥底で楽しんでいる自分がいた
「米魂とりあえず、ちちぷいちゃんとししょちゃんに爆弾おにぎりふるまって」
「ヨネヨネ~」
「米見ると突撃隣の晩御飯大戦思い出すわ」
「分かりみが深いイヒヒ」
マルは感じている…ここは既にGPU学園に入ったのだと、そして、構築された膨大な設定をもとに彼ら、ちちぷいちゃんとししょちゃんがチチンプイくんとシシヨくんに変化しようとしてることを感じながら、
優しく微笑んだ。
呪文
入力なし