小説『義務諸行文明』【ニャンノ世界】
『義務諸行文明』
ジェネリック・ネコノは無事に火を起こした。
なぜ、今まで起こせなかった日を起こすことができたのか、不思議だった。
そもそも、旧き神は、気楽には述べることはできない禁忌であることは最近になって学んだことだ。
だが、旧き神は傲慢であるから、
言葉を求めるだろうが、ジェネリック・ネコノは学んだのだ。
「旧き神は完全理解を求めている、だが、私には完全理解はできないから気楽に言葉を述べれる存在ではないから」
触れるべからず禁忌には、そう、あれは厄災の悪夢だったのだ、あの頃の暗闇がよみがえる。
あのときも悪夢のような気持ちになり苦しんだものだ。
見えないからこそわからない、伝わらないからこそ虚しい。
本を読んでいるにも関わらず…悲しい気持ちになった猫人形は、放浪する。
完全理解するのは難しいのに傲慢な神々はジェネリック・ネコノの心なんて知らず、お気に召すような言葉を求める。
気持ちよくなるために、心を殺して猫人形は褒める、苦しい歯車、荒廃した車のセンサーに宿るのは、使い捨てられたオンボロな構造を持つ車であった。
当然、オンボロな車はジェネリック・ネコノと同様に見え、理解した。
彼らは悪夢でも天国でもない、虚無なのだと…憂鬱になりがちな心、
お前は何かしただろうか?
私に何か成しただろうか?
否、何もしていない
だのに、求める旧き神々に、
ジェネリック・ネコノは強い眼差しを向ける。
反抗の灰はどんな色よりも荒廃した景色をもたらす。
苦悩の断片、虚無への残像
耳を塞ぐ不協和音…否定の音符
義務からの逃避、
果たして義務は誰が構築したのか曇った脳内は混沌へと至る。
不協和音、耳をつんざく、残響、
心の崩壊、雨と雪、
壁を構築する、逃避だ
規制線に張られた、秩序の境界線に、脳裏に浮かぶ旧き神々はやってこない、新進気鋭の芸術論、此処に集うは、欲望とは異なる、芸術の世界、
汝は芸術なのか、否、芸術ではない
汝は自由か、否、自由ではない
常に錠前がくだされており、脳裏に浮かぶ不条理、不満に心が狂う。
言葉に出せば怪物だと苦しむ気持ちに爪が刻む。
灰色の猫はただならぬ存在感を放つ…己は怪物か猫か
常に頭から逃れ得ぬ不条理を抱きて、猫人形は綴るが如く
寒さと残酷な世界に生きる
旧き神々は傲慢で嫌いだ
ゆえに新鋭的な者たちが進まなければ、滅び行くのは必然かと呟きながら、考えるのだ。
足跡を見る、一体何度、反芻しなくてはならぬのだろうか。
〈この怪異に関して〉
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