入学 ~辻褄合わせの見聞録~ 第29幕
いよいよこの日がやってきた。
この学校の生徒たちには事前に朝礼で、ボクとコハクが入学することが伝えられていた。
シラクレナとセントレイク出身の生徒が、新しく学生として加わると...。
そう伝えられていたはずではあるのだが、教室に入る前からざわざわとした生徒たちの声が聞こえていた。
自己紹介を簡単に済ませ、指定された席に着く。
その後からは早々に授業が始まり、次第にざわついた空気は教室から消えた。
この日は休み時間になると他クラスの生徒たち含め、ボクの周りに詰め寄り、代わるがわるに色々と話しかけてきた。そして授業中は常に視線を感じていたので、帰る頃にはクタクタになっていた。
コハクもボクと同じ様な感じだったらしく、その日の夜はいつもより早く眠りについた。
呪文
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