少女を守護るモノ
けれど…。
この骸骨のロボット(?)は私を守護してくれている様だった。
―――その日。
その都市は戦場と化した。
不運にもたまたまその都市を訪れていた私はそれに巻き込まれてしまっていた。
至る所で爆発と銃撃戦が起こる。
戦争か、或はテロか……。
戦場の真っ只中にいる私にはその理由を知る由もなかった。
とりあえずと、逃げ込んだデパート。
一時的に逃げるにしても地上は危ない。避難するなら頑丈な建物、そして地下が最適だ。
そう判断したからだ。
……が。
逃げ込んだデパートの上階で爆発が起きる。爆発と衝撃、振動で足を取られ転倒してしまう。
…急がなきゃ!早く地下へ!
そう考えるのも束の間…。
頭上の天井が崩れていく。
ひどく。
ゆっくりと。
スローモーションの様に。
ああ…。終わった…。
大きな瓦礫がゆっくりと落ちてくるのが見える。
ひどくゆっくりと。
ひどくゆっくりと。
これが超感覚ってヤツかな?
何かの漫画だか映画だかで見たコトのあるヤツ。
神様は残酷だ。
何故…死に征く人間に…。
こんな最低な機能を与えたのか…。
こんなに長く死の恐怖を与えるのか…。
瓦礫はまだ落ちてこない。
ゆっくりと。
ゆっくりと。
……神様め。
せめてもの足掻きだ。
最期にこんな酷い神様に文句を言ってから死んでやろう。
…くそったれっ!
私はなかなか落ちてこない瓦礫に中指を立てる。
―――その時だ。
ぬっと私の上に何かが覆い被さる。
それだけがこのスローモーションの世界で高速で活動し、瞬く間に私を担ぎ上げ崩れていくデパートから脱出していく。
―――骸骨だ。
それも…金属製の。
無骨で荒々しく冷たい金属製の身体。
けれど…。
私を抱くその腕は優しかった。
呪文
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