実の姉弟ではないけれど
僕のお願いをリアは笑わずに聞いてくれた。話をそらされた感じはするけど……。
「食堂だと周りの目があるから」
リアはそういうと、僕を連れて台所に移動した。
台所にはすでにケーキが用意されていた。ストロベリーケーキだ。
『懐かしいなぁ。昔はよく作ってくれたよね』
声が少し上ずるのを感じた。
「何かというと貴方がせがむからね。今日は"たまたま"よ。お茶淹れるね」
そう言うと、リアは慣れた手つきで紅茶を淹れてくれた。
しばらくお互いの近況を話し合う。
「ふふ……それにしても、子供の頃は私の方が背が大きかったのに、いつの間にか抜かされちゃった」
『またそれ。会うたびに言ってない?』
「そうね。でも、私の方が"お姉さん"であることは変わらないわ」
『うん』
「だから……」
リアの声が小さくなった。
「久々に帰ってきた"弟くん"のお願い、聞いてあげる。……後でね」♪
呪文
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