ウェスティリアの魔女と赤い月の夜
優しく小さな黄色い月と、恐ろしく大きな赤い月。
多くの人々はなぜ月が増えるのか知らなかったが、その特別な夜の"満潮"もまた特別であることは知っていた。
ほとんどの道は消え去り、どこからが海でどこからが街か分からなくなる。
家の中まで浸水しないのは、先人の知恵かもしくは魔女の仕業だろう。
「どうした? "こっち"に来ないのか?」
いつもの道と同じように、水面に立つ魔女の言葉に少年は戸惑う。
"今日は"ではなく"今日も"夜は外に出てはいけない。そんな母親の言いつけを守らなかったのは、今日が特別な夜だったからだ。あの恐ろしくも綺麗な赤い月を、もう少し近くで見てみたかったのだ。まさか魔女と出会うとは思っていなかった。
しかし少年はすでに、あの月のように赤い魔女の眼に惹かれていた。
――オネー=ショタの童話「ウェスティリアの少年と魔女」より。
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