(過去編)んー、おはようとおやすみのキス~。
「実家に居たころは、おはようとおやすみのキスをするのが文化だったの。」
そんなバレバレの嘘、信じる訳ないと思ったら、彼女はあっさり信じてしまった。
今ではお互いのルーティンになっている。
それにしても、この子の名前はなんだっけ。ルームメイトなのに実はまだ知らないんだよね。
書類も偽名だったし、本人から聞く名前も毎回変わるし。
何より、訓練校時代にこんな子は一度も見ていなかった。
「こんな見た目でも、特殊擬態とかの所属なのかも…?いや、それは無いか……。」
この前なんて、五所川原ゴンザレス…だっけ?
偽名にしたって、もうちょっとあるだろ……。
それに、こんな単純な嘘に騙される特殊部隊員なんて居る訳無い。
まあ、たどたどしく毎日頬にキスしてくるのは可愛いし、細かいことはいいか。
隣ですうすうと寝息を立てている可愛い生き物。
優しく栗色の髪を払って、その頬にお返しをする。
彼女はくすぐったそうにふわりと顔を綻ばせ、また深い眠りへと落ちて行った。
「ネタばらし、もうちょっと後でもいいよね?」
そうして、偽りのルーティンは続いていく。
「そのうち、"あの子"にも紹介してあげたいな…。」
この前の任務で一緒になった赤毛の特殊偽装部隊の子。
ミラ…とか言ったっけ?
引っ込み思案で、特偽の所属で、優秀で。
いつも余裕しゃくしゃくな大人の態度がムカつくけど、私以外の友達が居ないみたいで。
少しこの子と被るんだよね…。きっとすぐ仲良くなれるはず。
まあ、そんな日は来なかったんだけどね。
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まさか、あの地獄で"それ"を知るなんて、思ってもみなかったけれど……。
"あの子"が一人ぼっちじゃなかったなら、それはそれで良かったのかもしれない。
各キャラの関係性を考えていたら、急にずばばっと思いつきました。
この正体バレエピソードも、過去編として書いていけたらと思います!
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