『猫天使ネコノのスイーツ戦略』【ニャンノ世界】
どうすればいいのか…殺すのではない
与えるのだ。
飢えた脳では、冷静な判断はできない、
殺すにはもったいない、ノスタリア共和国の国民は農業分野以外にも、芸術、工業あらゆる分野において潜在的可能性を秘めている。
トップが無能なだけで、国民たちは、無能ではない…むしろ、有能である。
この機会を逃してはいけないのだ。
与えるのだ…甘き蜜を、
芳醇な幸せを与え、アミガルズの活動が、他勢力に比べて人道的であることを示しつつ、信頼を勝ち取る。
ネオ越夜隊は破壊行為でしか存在を示せない…中島第一主義もそうだ。
秘密結社シャドウズは、表舞台へ立つことができない決まりで首を絞めている。
旅人主義者たちは、それぞれの思いを抱いて略奪行為を行っている。
だからこそ、我々の、そう、ノスタリア民族解放戦線を、スイーツによって支援する。スイーツとは、武器、弾薬も含まれている。もちろん、人員も送ろう。
そうだ、これは晴天アポカリプスにおける初動である…初動を誤ったから敗北したのである。越夜隊の猫はその点、理解していた。今、まさに私はその猫に成り代わって、作戦行動を遂行しようとしている。
晴天アポカリプスと比べれば…
いや、一国のノスタリア共和国がこれで、終わるとは限らない…むしろ、長く続くかもしれない紛争なのだ。
だからこそ、解決すべきは武ではなく、
文で解決する。
思想を普及させるのだ…
そのための手段に猫天使ネコノという
マスコットを用意し、スイーツを民たちに与える、そうして、甘いものを与えられた者らは猫天使ネコノに感謝し、
指導者ネコノのために戦うのだ。
この身砕けようとも…
彼に対する忠誠によって、
力強く進ませる…
ある種の作戦遂行に対する付加価値をもたせた、この作戦を無駄にはしないがため、
猫天使ネコノは笑みを浮かべながら、
アップルパイを配るのであった。
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