89 ダークエルフお姉さんの独白
ふとそんな考えが頭をよぎる。
あの日、私は退屈な里の営みから抜け出した。
いつだったか里に迷い込んできた吟遊詩人の詩を聴いた以来ずっと憧れていた外の世界。
例え、名を捨てる事になっても、この身に呪いをやつしても些細な事だった。
それほどまでに外の世界は輝いて見えた。
しかし、いつからだっただろう。
世界が灰色に見え出したのは。
知らない景色を見たとしても、以前ほどの感動はない。
むしろ、虚しい。
自然と人の温もりを求めていた。
旅を続ける為には、この仕事は最も安全で、路銀を得るのに丁度よかった。
気を紛らわせる、と言うこともあったかもしれない。
身体を重ね、糧を得る、そして次の街に。
どれだけ続けたのかわからない。
だが、終わりはいつも突然だ。
まるで雷に打たれたような感覚に陥った。
私は、その人の、手を、引いた。
呪文
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