アヤナギ荘の日常 #24 -Everyday Ayanagiso-
アケルゲトスの梅雨が明けた。
例年より非常に早く、数十年ぶりの
異例の事態だとニュースでは取り上げられていた。
午後のアヤナギ荘。風鈴が軽やかに鳴る中、
居間の畳にはラウルが寝転がり、
イチノが団扇をパタパタ仰いでいる。
「…えーと、これはいったいなんですか?」
冷気を帯びた体でちゃぶ台の前に
正座させられていた詩温が、不審そうに二人を見る。
「詩温ちゃんいると部屋が快適で涼しくて神☆」
「エアコンつけんでも済むし、ECOってやつ?」
イチノとラウルが当然のように頷く。
「それって完全に私、
クーラー扱いじゃないですか!帰りますよ!」
詩温はカバンを持ち帰ろうとすると、
明芽がつかさず止めに入る。
「まぁまぁ、クロの字とシロキ殿は旅行中で
しばらく戻らんし、ハル坊もアイドル活動が
忙しいとかで最近遊びに来ないから、
人の気配があまり無くてそれがし寂しいんじゃよ」
「そそ、うちと美鳥さんだけじゃ、この家
広すぎじゃん?だからもっとゆっくりしていき~」
「そんなこと言って、
また私をクーラー代わりしますよね」
そう言いながら詩温は三人の方を睨む。
そして睨まれた三人は、
目を合わせないように視線をずらした。
「はぁ…まったく、それじゃあ
四人でどこか涼み出かけるのはどうですか?」
「それがしは賛成じゃぞい。
折角だし車でちょっと遠出するかのう」
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