AMD Ryzen5 8500Gの内蔵GPUでAIイラストを作成
「え?何のことですか? よく分かりませんけど、ありがとうございます」
――ところでSEEDが同じなのに、なんで違う絵ができるんだね?
「私に聞かれても知りませんよ」
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1枚目、赤い機械(AMD)で作った絵。2枚目、緑の機械(NVIDIA)で作った絵
●生成時間の差
(A1111、SDXL、1024x1024サイズ、ステップ数20、2回目以降の生成、パソコンメモリー32GB、1枚作成の時間)
・内蔵GPUで作成
AMD Ryzen5 8500G Radeon 740M
3分46秒
・GPUで作成
NVIDIA GeForce RTX 3060 (VRAM 12GB)
19秒
・CPUで作成
AMD Ryzen5 8500G (ComfyUIでCPU動作)
12分49秒
●導入方法の解説サイト
Radeon ZLUDA - としあきdiffusion Wiki*
https://wikiwiki.jp/sd_toshiaki/Radeon%20ZLUDA
手順は全部ここに載っている
ROCm Version 6.1.2を使用
「2. AMDのAI用開発キットHIP の導入(AMD Radeon限定)」の項目の「対応GPUについて」の項目は重要
ライブラリは別途入れなければだし、rocblas.dllも入れなければならない
●ライブラリの入手
Release v0.6.1.2 · likelovewant/ROCmLibs-for-gfx1103-AMD780M-APU · GitHub
https://github.com/likelovewant/ROCmLibs-for-gfx1103-AMD780M-APU/releases/tag/v0.6.1.2
「rocm gfx1103 AMD 780M phoenix V4.0 for hip sdk 6.1.2.7z」のファイルを使用
7zは圧縮ファイルなので解凍する
●自分は解説通りにやっただけでよく分かっていないので、利用は自己責任で行ってください
NVIDIAの環境のようにダウンロードして実行すればすぐに絵が作れるわけではないので、面倒です
それでも外付けグラフィックボード無しでWindowsでGUIでできるようになったので、ローカルAI画像生成は より身近になったと思います
ZLUDAはCUDAのコードをROCmのコードに変換するものらしく、問題も無いわけではないらしいです
外付けグラフィックボードと比べて たかが12倍程度の時間で生成できるのは実用的だと思います
しかしこれからAIイラスト用のパソコンを構築しようとしている人がこの環境を作ろうとするのはお勧めしません
素直にNVIDIAのグラボを買ってきて取り付けたほうが良いと思います
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