グランド・シュライデ・ノヴァ
セントレイク中枢の精霊塔は地下大空洞のリアクターからの霊子エネルギーを増幅する装置だった事は古代の人の記憶にしかない。
世界の存亡の危機に古き幼き小さき魔導士はその全てを開示して、世界全ての魔力、妖力、呪力、機械エネルギー、異能、サイキックを扱う全ての者に訴える。
全ての人に伝えるという力は膨大な魔力を使う。
古き幼き小さき魔導士はみるみる痩せ細り枯れ木のようになる。
魔力の全てを使い果たすとはこういう事なのだ。
最後にこう訴える。
「皆の力の全てを集中させて、究極の力、”グランド・シュライデ・ノヴァ”を完成させれれば、邪悪なる神すら凌駕できる。死か生か、未来か滅亡か、全てはこの一撃にかかっている。過去にできなかった事を成して、生きとし生けるものを救ってほしい。我らの異なる力の、存在意味として。」
1人、また1人と両手を精霊塔の方角に掲げる。
見えなくとも、その方角にあると感じて、世界の果ての人すら手を掲げる。
多種多用な力は何という言葉で表せばよいか。
この1人ずつの小さい力が集まった大いなる力は星のエネルギーを超える力となって眩く光る。
宇宙が開闢(かいびゃく)したような光につつまれる中心にいる魔法少女達。
取り囲む異能・半妖・半獣・機械・魔導士。
星が揺れる。
全ての力が集まった力、グランド・シュライデは閃光(ノヴァ)を放つ。
光は滅ぼす者へと”轟進”する。
呪文
入力なし