小説『心電アイズと思考描写機の怪』【ニャンノ世界】
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【絵物語】
『心電アイズと思考描写機の怪』
思考描写機とは何か?
終末事変以前に生まれたもので
黎環時代、知識の黎明への探求が巻き起こった時代、
あるいは技術によって失われた生命にとって大切なものが失われたきっかけとなったもの…
其が思考描写機である。
思考描写機は、電子機器一つで
機械が物語、音楽、芸術、美術、科学など、さまざまな場面で
思考し具現化してくれる存在で、
黎環時代の人々は、この機械の登場に心が高鳴った。
しかして、便利な技術には
等価交換的に失われるものがなくてはならないわけで
登場以前は、大なり小なり
自ら思考していた人類が
登場以後は、次第に
思考描写機の家畜、奴隷
人間は考えることをやめて
盲信的に思考描写機の電源を充電し起動する疑似機械装置となってしまったわけである。
機械の侵略をテーマにした映画はあるが、現実というものは、虚構以上に穏やかにしたたかに侵食し、人々の心を機械化していった。
だからこそ、終末事変が起こるのは必然的であり、
思考力を取り戻すべく
機械を破壊する者がいたり、
あるいは
機械を受容し、機械のために
機械を破壊する者を殺害する者がいたり、
殺し殺され…
憎しみの連鎖が広がって
憎悪が怪異の力を増幅し
ソラヨリキタルオオキナテ
などに名付けられた危険な怪異群
〈虚題侵壊〉が生きとしいける者たちの命を奪い殺し、
まるで一辺に聖書の中にあった…
裁きが行使されたのである。
心電アイズは終末事変を生き残った祖先たちの子孫であり、
悲劇以降は
思考描写機の使用は
自らの考えを奪うこととして
制限が加わった
心電アイズは考える
思考描写機という
便利な物を前にして
自らの脳(?)で考えるのは
機械の奴隷、自分という存在を
失わぬように書いていた。
我々は意識しなければならない
便利な道具は魅力的だ
しかし、道具とは
自らの意志と思考によって
道具を駆らなければ
其は無秩序で盲信的な
奴隷でしかないのだから…
呪文
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