異世界初飛行 #一歩ずつ
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主催者様に大感謝です!
異世界入学式 #入れ替わり転生
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足元からぐんぐんと遠ざかっていく、見慣れた学院の時計塔。
頬を叩く風は少し冷たくて、だけど驚くほど心地いい。
わたしの名前はエルゼ。……ううん、本当の名前はハルカ。日本からこの世界に転生してきて、聖ルミナス魔法学院に通う高校1年生。
今日は、待ちに待った……そして、ちょっぴり怖かった『初飛行』の実技授業。
『いい、エルゼ? 浮遊魔法の基本は、恐怖に心を支配されないこと。自分の魔力を信じて、風と同調するのよ!』
地上から見守る先生やクリスタちゃんの声が、今はもう遠くで風の音に混ざり合っている。
最初は、地面から足が離れるのが怖くて、全身がすくみそうになった。メンタルは普通の女子高生だもん、命綱なしで空に浮くなんて正気の沙汰じゃないって思っちゃう。
だけど、深呼吸をして、このエルゼの体に宿る魔力の奔流に意識を集中させた。
手のひらに灯る、鮮やかで力強い紫色の炎――それは、この体の中に深く刻まれている、本物の『エルゼ』が血の滲むような努力で磨き上げてきた、魔法への情熱の証。
「いっけぇ……っ!」
心の中でそう叫んだ瞬間、世界が爆発したみたいに広がった。
体がふわっと軽くなり、鳥たちと同じ高さまで、一気に突き抜けていた。
すごい……! 本当に、魔法で空を飛んでる……!
眼下に広がる緑の大地、きらめく海、そして遮るもののない圧倒的な青空。この体を通して感じる異世界の魔法は、いつだってわたしの想像を遥かに超えて、胸を震わせる。
やっぱり、わたしがこの世界に、エルゼの体にやってきたことには絶対、意味がある。
こんなに素晴らしい奇跡が満ちている世界だもん。ここで必死に魔法の理を学んで、世界の仕組みを解き明かせば、きっと元の世界に戻る方法だって見つけられる。
見ててね、エルゼ。
あなたが愛して、夢見たこの魔法の世界で、一歩ずつ、確実に前に進んでるよ。
あなたのこの大切な体を、いつか絶対に返すその日まで――わたしはここで、誰よりも強く、精一杯輝いてみせるから。
大きく息を吸い込んで、わたしはさらに高く、新しい風を掴むために加速した。
呪文
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